釜ヶ崎講座ニュース  NO.17 
2006年12月29日




■ 第37回釜ヶ崎越冬闘争釜ヶ崎講座ツアー

 □日時      2007年1月3日(水) 午後2時より
 □集合場所   NPO釜ヶ崎支援機構・特別清掃事務所前
            (大阪市西成区荻ノ茶屋1−5−4)
 □案内人     水野阿修羅さん


 今年も釜ヶ崎の厳しい冬の中、釜ヶ崎越冬闘争が行われています。今年のメインは「安心して働き、生活できる釜ヶ崎を」を掲げ、更に「越冬対策をやらなくていい施設を!軍事基地はいらん!平和憲法を守れ!教育基本法改悪反対!生活保護の改悪を許さない!野宿しなくてもいい仕事を中心にした支援策を!」をスローガンに行われています。
 冬のツアーは、釜ヶ崎が初めての方にもわかりやすく、釜ヶ崎の歴史・現在を釜ヶ崎の水先案内人の水野阿修羅さんに案内していただきます。終了後、三角公園での「越冬まつり」に参加、残れる方は布団敷き、人民パトロール、医療パトロールにも参加ください。


 ≪資金協力のお願い≫
 釜ヶ崎越冬闘争への緊急資金協力のお願いです。(2006年冬 釜ヶ崎越冬闘争実行委員会)

 今年も寒い冬がやってきました。野宿を強いられる多くの労働者にとっては地獄さながらの季節です。大阪市における年間の「路上死」者は毎年200人を超え、凍死、餓死など、その過酷さは冬に集中します。野宿を強いられる仲間にとっては、まさに命がけの季節と言えます。
 釜ヶ崎越冬闘争は、今年で37回目を迎えます。支援者・市民が集まって「一人たりとも死者を出すな」を合言葉に、毎年毎年、途切らすことなく続けてきました。今年も12月25日〜1月10日までの17日間を、やりきろうと思っております。
 この釜ヶ崎越冬闘争を闘っていくにあたっての、資金協力のお願いです。
 ご存知のように、昨年から大阪府は、緊縮財政を理由に、夏冬の一時金廃止を決定しています。越冬闘争の運営は、これまで、その財源のほとんどを労働福祉センターに冬の一時金支給時における労働者の自主カンパで賄ってきており、したがって一時金廃止の昨年からは、釜ヶ崎夏祭り、越冬闘争ともその財源を全て自前で確保しなければならなくなっております。実行委員会での自前の財源確保の努力はしておりますが、それだけでは不十分な現状にあり、そこで釜ヶ崎の運動、取り組みに関心を寄せる多くの支援の皆さんに、資金協力をお願いしております。

 越冬闘争とは
 1970年の第1回以来続けてきた越冬闘争は、今年も12月25日〜1月10日までの期間やっています。
 目的は、厳しい寒さの中での野宿を強いられる仲間にとって、ともすると死の危険が集中するこの時期に、生きることが闘いであることを呼びかけながら、仲間を防衛するため、期間中、仲間と支援が一緒になって様々な活動を取り組むことです。
 具体的には、夜の地区医療パトロール、毎日炊き出し、布団毛布を用意しての寝場所作り、地区外での野宿する仲間に呼びかけ、また市民に釜ヶ崎の実情を知らせるための人民パトロール、そして正月をはさんで行われる越冬祭りなどです。祭りは、三角公園に焚き火をたき、のど自慢、バンド・演歌歌手の演奏、もちつき大会、ソフトボール大会など、寒さを吹き飛ばしての楽しい行事です。仕事始めの4日には、大阪府・大阪市に押しかけ、要求書を出して行政に野宿対策を強く迫ります。
 この越冬闘争は、国、行政の「野宿者対策」が不備ゆえに、多くの仲間が野宿を強いられる上京が続く限り、ずっと続けていかなければならない現場での大事な闘いなのです。

 これまで述べさせてもらった趣旨をよくご理解いただき、今年も皆さんから多くの資金協力をここにお願いする次第です。
 よろしくお願いいたします。

 【振込先】みずほ銀行 荻ノ茶屋支店 普通講座 1387094
         釜ヶ崎実行委員会 代表 山田 実