釜ヶ崎講座ニュース '08〜09越冬特別号 
2008年12月31日




■ 第39回釜ヶ崎越冬闘争釜ヶ崎講座ツアー

 □日時      2009年1月3日(土) 午後2時より
 □集合場所   釜ヶ崎日雇い労働組合事務所
            (大阪市西成区荻ノ茶屋1−9−7)
            (TEL:06−6632−4273)
 □案内人     水野阿修羅さん


 今年は国際金融恐慌・世界同時不況の進行の中、釜ヶ崎では厳しい冬の中、釜ヶ崎越冬闘争が行われています。今年もメインに「安心して働き、生活できる釜ヶ崎を」を掲げて28日より、行われています。突入集会では、「釜講座」も連帯の挨拶をいたしました。29日からの南港臨時宿泊所への宿泊者は、30日段階で、昨年を120名以上超える1334名もの労働者に及んでいます。
年末にかけて「派遣切れ」の解雇だけでなく、多くの労働者が失業に追い込まれています。
このような中ですが、恒例の「釜ヶ崎講座越冬闘争ツアー」を1月3日に行います。冬のツアーは、釜ヶ崎が初めての方にもわかりやすく、釜ヶ崎の過去・現在を、釜ヶ崎の水先案内人の水野阿修羅さんに案内していただきます。毎年新たな釜ヶ崎を発見できます。その中から釜ヶ崎の未来も、ともに考えていきませんか。多くの方の参加を期待しています。
終了後、三角公園での「越冬まつり」に参加します。さらに、布団敷き、人民パトロール、医療パトロールにも参加ください。



 
■ 第39回釜ヶ崎越冬闘争がはじまりました。
□越冬闘争2008年12月28日〜翌年1月6日
1月 5日 お礼参り(対市・対府交渉・バス「勝利号」にて)
              ※朝7時三角公園集合 
□炊き出し12月28日〜1月8日(昼11時30分、三角公園で)
※12月31日〜翌月3日までは2回(上記と午後6時) 
□布団敷き12月28日〜1月5日 午後7時(社会医療センター横)
□医療パトロール12月28日〜1月5日 午後9時45分(社会医療センターより)
□人民パトロール12月30日〜1月3日 午後8時(三角公園より)
□越冬祭り12月30日〜1月3日(三角公園舞台で)
12月31日 午後2時半〜午後8時
        午後5時半:のど自慢大会
        午後7時45分:曽野恵子さん
1月 1日 午後1時半:卓球大会
        午後3時〜8時
        午後6時:おおまきちまきさん
        午後7時:水木美穂さん
1月 2日 午前9時:もちつき大会・一言一芸のど自慢大会
        午後3時〜8時
        午後7時:shingo☆西成さん
1月 3日 午後1時:ソフトボール大会
        午後3時〜8時
        午後5時:ヘンリー松山
        午後7時:サンシン


2008年冬 釜ヶ崎越冬闘争実行委員会

 ≪資金協力のお願い≫
 釜ヶ崎越冬闘争への緊急資金協力のお願いです。
 一年は早いもので、今年も寒い冬がやってきました。野宿を強いられる多くの労働者にとっては地獄さながらの季節です。大阪市における年間の「路上死」者は毎年100人を超え、凍死、餓死など、その過酷さは冬に集中します。野宿を強いられる仲間にとっては、まさに命の危機に直面する季節と言えます。
 釜ヶ崎越冬闘争は、今年で39回目を迎えます。支援者・市民が集まって「一人たりとも死者を出すな」を合言葉に、毎年毎年、途切らすことなく続けてきました。今年も12月28日〜1月5日までの9日間を、やりきろうと思っております。
 資金協力のお願いです。
 越冬闘争を闘っていくにあたりお願いがあります。
 一回の越冬闘争を行うのに、約70〜80万円の資金が要ります。
 現在、越冬実には36万円の残金しか手持ちがなく、非常に財政が逼迫しております。実行委員会での自前の財源確保の努力はしておりますが、それだけでは不十分な現状にあり、そこで、釜ヶ崎の運動、取り組みに関心を寄せる多くの支援の皆様に資金協力をお願いしております。

 【振込先】みずほ銀行 難波支店 普通講座 1387094
         釜ヶ崎実行委員会 代表 山田 実


 越冬闘争とは
 釜ヶ崎越冬闘争は、第1回の1970年以来、ずっと続けられています。
 目的は、行政の窓口も閉ざされる年末年始をはさんでの厳しい寒さの時期、野宿を強いられる仲間に生きることが闘いであることを呼びかけながら、仲間を防衛するため、期間中、仲間と支援が一緒になって様々な活動を取り組むことです。
 具体的には、夜の地区医療パトロール、毎日炊き出し、布団毛布を用意しての寝場所作り、地区外での野宿する仲間に呼びかけ、また市民に釜ヶ崎の実情を知らせるための人民パトロール、そして正月をはさんで行われる越冬祭りなどです。越冬祭りは、三角公園に焚き火をたき、のど自慢、バンド・演歌歌手の演奏、もちつき大会、ソフトボール大会など、寒さを吹き飛ばしての楽しい行事です。仕事始めの1月5日には、労働者が大阪府・大阪市に押しかけ、要求書を出して行政に野宿対策を強く迫ります。
 この越冬闘争は、労働者を取り巻く格差・貧困の増大、そして、国、行政の「野宿者対策」が不備ゆえに、多くの仲間が野宿を強いられる状況が続く限り、ずっと続けていかなければならない現場での大事な闘いなのです。

 これまで述べさせてもらった趣旨をよくご理解いただき、今年も皆さんから多くの資金協力をここにお願いする次第です。
 よろしくお願いいたします。


 ≪物資協力のお願い≫
 あわせて、釜ヶ崎越冬闘争への緊急物資協力もよろしくお願いします。

 越冬闘争を闘うには次のような多くの物資が必要になります。
  ★米、野菜、その他の食料 ≪毎日の炊き出しに使う≫
  ★布団(敷布団、掛布団)毛布類 ≪寝場所や、医療パトロールで使う≫
  ★衣類(成人男性用で、防寒着、セーター類、下着、靴下など)
  ★その他、石鹸、タオルなどの日常生活用品

 越冬闘争の趣旨をよくご理解いただき、多くの皆さんの物資協力をここにお願いするしだいです。よろしくお願いいたします。

 【物資の送付先】
     〒557−0004
      大阪市西成区萩之茶屋1−9−7
      06−6632−4273
         第39回釜ヶ崎越冬闘争実行委員会 代表 山田 実