釜ヶ崎講座ニュース  NO.7

2002.12.30 

   

■ 第33回釜ヶ崎越冬闘争開始されました

 02'〜03'第33回釜ヶ崎越冬闘争は12月25日〜1月10日の予定で開始されました。
 越冬突入集会は去る12月25日午後4時半より釜ヶ崎三角公園でおこなわれました。
 その前15日に「釜ヶ崎越冬支援連帯集会」が野営闘争中の大阪城公園府庁前にて午後2時より150名の参加で開かれ、「釜講座」も参加し、連帯のあいさつを行いました。
 今回の越冬闘争は33回目を迎えましたが、「支援法」が出来ながらも、行政からは、公的就労について具体的な解答が無い中、90日を越えようとする「野営闘争」の闘争体制は崩さず、大阪城の「野営陣地」と釜ヶ崎の両方の越冬闘争となります。
 「釜ヶ崎講座」は今回の越冬には事務局で集中して取り組むだけでなく、昨年は「講演の集い」に参加された方が個別参加してきていただきましたので、今年は三十日と明けて三日に「講座ツアー」を企画し多くの方が参加し経験し、さらに日常的に釜や「野営」に参加できる機会を作って生きたいと思います。
 宜しくお願いします。
 尚、越冬闘争や野営闘争は多くの費用と物資が必要です。カンパや物資の送り先は下記の所へお願いします。

送り先   〒557-0004 大阪市西成区萩ノ茶屋1−9−27
電話  06-6647-1035   『生活道路清掃事務所』まで


※ 「釜ヶ崎講座」でも取り扱いますので、お送りください。




■ 大阪府・市への野営闘争は続き、90日を越えました。
  年を越え、あけてからは「大阪市庁前」に野営陣地を移して引き続き、公的就労について具体策の回答を引き出すまで続く予定です。


 9月28日より突入した釜ヶ崎反失業連絡会の大阪城公園府庁前野営闘争は、12月26日の「越冬突入集会」の翌日とうとう90日を越えました。
 野宿者支援法成立後も、公的就労の早期実施をめざし、諸要求を掲げた闘いに対し、大阪府・市はゼロ回答を重ねるばかりです。10・21に続き12月2日と12月12日には第二波、第三波の「仕事よこせデモ」を二百余名の仲間たちで、府・大阪労働局、市に対し行っています。又、連日、府庁・市役所への押しかけ行動や、府庁・市庁前を自らが「清掃活動」を行ない、働く意欲と、意思を突きつけています。ターミナルでの情宣活動を、約350名の野営陣地に寝泊りする仲間と連日釜から駆けつける仲間達が闘い抜いいます。
 府下で一万五千名とも言われる野宿労働者に対し「公的就労を大規模にかつ緊急につくれ」と要求する釜ヶ崎反失連の闘いは、全国の先陣を果たす位置にあり、府、市の厚い壁を突破すべく粘り強い闘いが続いているのです。
 本年6月野営闘争までは、市役所前、府庁前とも野営闘争といえども期間は1ヶ月が限度でした。支援法が成立した直後の今回の闘いは、府、市の公的就労に対する具体的な回答を出るまで続けられるでしょう。出口なきシェルターや、支援センターなどの箱物つくりだけでは、野宿、失業問題は解決しないことをはっきりとさせる必要があるのです。野営闘争はまもなく越冬闘争として連続して闘い抜かれ、年明け、1月2日からは市役所前に移動の予定です。引き続き皆さんのご支援をお願いします。




■ 第4回釜ヶ崎講座講演の集い、藤井さんの話に80名が聞き入る

 府庁前野営闘争が続く中、「釜ヶ崎講座」の第4回講演の集いを12月7日、野営陣地の近くエル・おおさかで開きました。昨年12月8日、反失連共同代表の本田さんの「講演の集い」を開いてから一年となります。また、一方で、来年は釜ヶ崎形成百年です。
 「釜ヶ崎講座1年、釜ヶ崎100年!釜ヶ崎を大いに語る」と掲げた今回は、釜日労・反失連の藤井利明さん(講座の連絡先になっている彼です)自らが講師になり、「釜ヶ崎の闘いから」を語る集いとなり、前回にまして80余名の参加で熱気あふれる集いとなりました。反失業闘争十年のビデオの総集編の上映の後、藤井さんが、釜ヶ崎に来てからの闘いを語りました。
 生きるがための釜ヶ崎日雇労働者の反失業闘争の原点を、自からの釜ヶ崎二十五年の闘いから語りました。藤井さんは、労働者の一人ひとり、自からが立ちあがっての闘いにならなければならないと熱い思いを述べました。当日参加以外の方にも当日の藤井さんの「資料」送りますので、ご覧下さい。司会の進行の不手際で、当日のもう一人の講師「島市大助教授」の「釜の歴史」についての講演を実施できませんでした。これは一重に「講座」事務局の落ち度です。講師の島さん、そして、話を聞きにきた方には大変失礼しました。当日、資料の印刷ミスもあり、1年を経た今、しっかりしなければと反省しています。「釜ヶ崎講座」は引き続き、釜ヶ崎百年に連続講座を開く予定です。島先生の話もその中で行いますので、皆さんの参加を呼びかけます。




■ 12・5、全国9団体が厚生労働省交渉を行いました(新聞記事参照)

 12月5日、野宿労働者と支援の団体が大阪、静岡、神奈川、市川、新宿、池袋、三多摩などから集まり、野宿労働者支援法の制定に尽力された国会議員とともに、対厚生労働省交渉をおこないました。交渉は、全国からの100名をこえる野宿の仲間が厚生労働省前に座り込む中、予定の時間を大幅に超えて、行われました 全国の運動団体は、国による基本計画の策定、自治体による実施計画の策定、そしてやっと04年度から実施、という支援法に基づく総合施策に関する行政の悠長な態度を厳しく批判し、緊急対策を要求しました。
 それは、このかん地方自治体において、国の基本計画がまだ出来ていないことを理由にして、緊急対策の拡大をサボタージュする態度があり、釜反失連が大阪府庁前で300名を超える労働者が公的就労を求めて2ヶ月以上も野営闘争を継続しているなどの事態をうけての要求でした。補正予算がらみとなるが緊急対策を行うとの回答を不十分ではあるが取る成果を果たしました。釜からは「勝利号」で30余名が参加しました。
 獲得したばかりの支援法を武器に、新たな闘いが全国で始まりました。




■ 12月15日に第33回釜ヶ崎越冬闘争支援連帯集会が開かれました。

 午後2時〜4時まで、大阪城野営陣地で支援集会は行われました。午後1時より、釜のビデオ(釜の医療センターの生みの親、本田良寛氏の記録)等が放映されました。 全体で150名の参加の仲間で行われました。
 当日代表・渡邉は以前からの予定で欠席しましたが、講座の事務局から河村が連帯の挨拶を行いました。




■ 越冬闘争のおしらせ

 02'〜03'第33回釜ヶ崎越冬闘争は12月25日〜1月10日までおこなわれます。スケジュールはここから→「スケジュール」見てください。また、下記の「講座ツアー」のため、「西成労働福祉センター」発行の「釜マップ」も見てください。
 「人民パト」「医療パト」「布団敷き」などの「越冬用語集」と内容については「釜反失連」のHPに詳しく解説があります。

 例年の「お礼まいりデモ」(仕事よこせデモ)は、今年は4日ではありません。6日(月)です。出発は三角公園ではなく、「野営陣地」の移った市庁舎からです(予定です)。御注意ください。




■ 「釜講座ツアー」のお知らせ

 30日、会員を中心に参加します。お知らせが、遅くなり申し訳ありませんが、「講座」参加の皆さんで、釜当該以外の方が、釜を見、越冬に参加し、まず知ることの「講座ツアー」を3日に行います。
 当日、4時に「釜ヶ崎日雇労組」「釜反失連」合同事務所に集合です。当日は「三角公園越冬まつり」の最中ですので、三角公園舞台はライブ真っ最中ですが、藤井が地区内を案内いたします。  6時頃より三角公園越冬まつりに参加しましょう。
 その後8時から「人民パト」に参加します。当日は「人パト」最後の日なので「釜」地区内になると思います。「梅田」「難波」「天王寺」などヘ200からのパト(野宿の仲間の元気付け)を経験したい方は1、2日に参加のこと。時間のある方は「医療パト」にも参加を。9時45分集合10時出発、「釜」の北と、南を毛布を積んだリヤカー先頭に回ります。もう時間も遅いです。野宿している労働者を起こさずに、そっと安否を見ます。「先輩おやすみですか、体はどうですか」の一声だけ。11時を帰りは回りますので、時間については予定を立ててきてください。
 連絡はいつもの(090−2063−7704 フジイ)です。








2002・12・15釜ヶ崎越冬支援連帯集会(大阪城)



釜ヶ崎越冬支援連帯集会 150名参加(大阪城)



12・7第4回講演の集い「釜ヶ崎を大いに語る」80名参加(エル・おおさか)



「釜ヶ崎を大いに語る」講師 藤井利明氏(釜日労)