8月11日 長万部町〜千歳市

 昨日とは打って変わって今日は快晴、まさにツーリング日和。噴火湾の山並みを眺めつつ今日もマイペースでの走行。国道230号で海沿いをまずは室蘭へバイクを進める
 
 途中入った道の駅「伊達」で藍染め体験を出来ることを知り、そこにいたライダーを半ばむりやり誘ってバンダナ藍染め。しかしここの指導員のオッサンにはやられた。横の女子大生には手取り足取り指導するものの、僕達には全くの無視状態。これが現実だが900円も取られてるもんで、なんとか見よう見まねで意地で染め上げる。なかなかうまい具合に仕上がる。

 あれやこれやで昼過ぎ、やっと室蘭に到着。まずは地球が丸く見える(という)、地球岬に向かうべく、山を駆け上がる。するとなんとここで突然コレダがストップ!!痛恨のガス欠のようだ。背後に山を抱く室蘭、山を下ればおのずと町に出るはず。ブレーキをかけながらゆるゆると惰性で下る。景色はみるみる街になりエンジン音のしないバイクに、住民たちは怪訝な視線を送る。やがて母恋という駅の前に出てスタンドを発見、事なきを得た。そしてこんどこそ地球岬に向かう。

 地球が丸く見えるという地球岬、青い海と白亜の灯台――遥遠くには噴火湾の山並み。まさに絵にかいたような景色がそこには広がる。

 しばらく景色を堪能した後、昼過ぎ室蘭を発ち、国道36号を海岸線沿いを北上。午前中とは対照的に海風が強烈で、潮が顔にかかる。美しい稜線の樽前山を左後方に見送ると、やがて独特のパルプのにおいが漂う製紙の街、苫小牧市に入る。ここから国道36号は海と分かれ、一路札幌方面へ。ウトナイ湖のそばを通り、樽前山の裾野に広がる原野に日が沈む。美しい。

 やがてすぐ頭上を旅客機がひっきりなしに飛ぶようになると今日の目的地、千歳はすぐそこだ。ちょうど一年ぶりの千歳。去年は北海道を去る前の日にこの街に立ち寄ったのだ。今年も、去年と同様、ライダーハウス「プライド」へ。あのオバチャンは元気だろうか。今年もまた軽く道に迷ってやっと到着。相変わらず分かりにくい場所にある。日もとっぷり暮れ、部屋には早速明かりがともり、数台のバイクが。まずは近所にある管理人のオバチャンの家へ向かい挨拶。「わ〜、あのちっこいバイクできてた子やね〜、今年は早いね〜」嬉しくも覚えてくれていた。しかもとても元気そう。

 そしてライダーハウスへ。どうも最近「プライド」から「ちとせライダーハウス」に名称変更になったみたいで真新しい看板がかかる。みんなに挨拶し僕は二階の部屋へ。さすがにこの時期はライダーが多く今日もにぎやか。まずみんなと近所の温泉「春日湯」へ。ここもちょうど一年ぶり。そして戻ってからは、みんなで遅くまで飲む。







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Y.K