English chat room It's a Small World ! では、「英語で音楽コース」を開催中です!
で、お店に置いてある楽器のうち、アンプ内蔵ギターを自作した物をご紹介します。
と言っても、Epiphone のレスポールJr.タイプに、VOX製のデジタルエフェクター内臓
アンプ基盤と、某メーカー防磁スピーカーを組み込んだだけです。本当はアンプも
一から設計したいところですが、良い音を出すためのチューニングの手間を考えると、
買った方がずっと安上がりなので、市販品を流用に決定。これは Ver2 です!


元々のギターがこれ。Epiphone のレスポールJr.タイプ。レスポールタイプなのに
セットネックとか細かい事を気にしなければ、非常に安価ですが、ギターとしては
十分なクオリティを持っています。改造のベース機にはもってこいです。今回は、
リアエンド側にアンプ内臓用のスペースを確保するため、1PUレイアウトを選択。


早速穴を開けていきますが、その前にトーンコントロールはアンプで行うので、
トーンつまみは外します。ボリュームつまみはボリューム(バイオリン)奏法の
ために残します。なんだか、加工するのがもったいないような気がしますね!


VOX製のデジタルエフェクター内臓ミニアンプの基盤部分を取り出します。
パネルと一体化している基盤を取り出して、不要な所を切り取ります。
裏蓋を開けてみて気づいたのですが、この機種は安価なミニアンプですが、
バスレフ型エンクロージャーの制度やハウリング対策など細部までしっかり
作り込んであって、見えない所にもコストをかけています。さすがはVOX製!
(※写真Bはギターに組み込んだところです。)


裏から見るとこんな感じ。試しにギターにセットして当たる所がないかチェック。


ギター側は、くり抜き加工終了後に下地剤と湿気対策の塗料を塗っています。


スピーカーを取り付けて、ネットを取り付けます。ハウリング対策で防磁仕様です。


裏蓋は、百均で買って来た、まな板を利用してとりあえず製作。安上がり!
そのうちちゃんとした素材で、綺麗に作り直す予定です。そのうちそのうち、、、


と言う事で、めでたく完成! なんと隠し機能で、普通シールドを挿す所に
マイクを挿すとミキシングされて音が出ます。なので、路上ライブとかでも
これ一本で弾き語りOK! マイク用にも独立したボリュームとエフェクター
のデプスつまみがあります。単三6本で約10時間駆動(カタログ値)なので
路上でひと晩持ちます。ゾウさん系ではODだけでエフェクトが無い事に
不便を感じていた方は、こんな感じで自作してみてはいかがでしょうか?


− 簡単なスペック紹介 −

エフェクト:アンプシミュレーター(9種)/COMP/CHOR/FLANG/TREMO/   .
DELAY系/REVERB系/OD/(CLEAN)           .
アンプ出力:3W(4Ω)                                    .
その他:ギターチューナー                            .
端子:ヘッドホン出力/マイク入力/ライン入力(MP3プレーヤー/CD等接続可)


− おまけ −


Ver2の右に写っているのがVer1で、クリーントーンとODのみです。


同じく Ver2の右に写っているのが、回路のみを加工した試作機です。
若い方はご存じないかも知れませんが、元機は知る人ぞ知る名機の、
Bill Lawrence のストラトタイプです。PUはロイ・ブキャナン等が愛用
した名機 ”ブラックラベル”×3です。その良さを更に引き出すために、
3PU全直列や全並列、センターのみ60Hzのフィルターを噛ませて位相
を逆に接続した擬似HB接続等、数十種類の組み合わせができます。


ver1も試作機も、スイッチ類を付加しています。アナログ時代の名残りです!


− おまけそのA −


Tim Reid が弾いているところ。さすがプロギタリスト、七色の音色を奏でます!
右の写真で、隠し機能(?)のマイクを挿して弾き語りっぽくしているのがご愛嬌!


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最終更新日 2013/07/07


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