護身武装のススメ

　

「凶器を持った相手にわざわざ素手で立ち向かう筋合は無い」

「絡んで来る様な奴らは大抵ナイフなどの凶器を持っている」

「自分の身や家族、友人、恋人を護るのに武器（護身用具）を持つことは卑怯ではない」

　

今は簡単に殺人事件の起こる時代です。暴力を振るうような人間はたいてい凶器を所持しています。このような理不尽な暴力からあなたの身を守るためには、あなたも武器（護身具）を所持・携帯する必要があります。女性や腕に自信のない方はもちろん、武道などをやっていて腕に自信を持っている人も対凶器用に護身具を持つことをおすすめします。

　

　
　 ☆スタンガン

電撃で相手にダメージを与え、戦意喪失させる道具。一般に思われている様に相手を気絶させるわけではない。しかし、心臓・首・頭部などに電撃を加えると危険なことになる可能性がある。左右の電極の間に挟まれたものに通電するので、相手に抱きつかれた状態で電源を加えても自分は感電しない。また、雨の日の使用も同様である。電源は市販の9Ｖアルカリ電池（四角い箱型の電池）を使用。
　最近は携帯電話タイプや警棒タイプ、催涙ガススプレー付きなどの様々なバリエーションがある。しかし、高電圧のタイプでないと厚い衣服を通電しない弱点もある。

　

 　 　
　

スタンガンの火花。バチバチッと迫力があり、威圧感がある。高い電圧のモノほど相手に与えるダメージが強い。厚着をしている季節はより電圧の高いモノが望ましい。
　

携帯電話型の スタンガン
これなら周りに不審に思われずにスタンガンが携帯できる。
　
　
　 警棒型のスタンガン
携帯するにはちょっと大きいが、離れた間合いでも電撃できるので自宅に備え付けておく分には威力を発揮するだろう。
　
　
　
　

☆特殊警棒

3段階に伸び縮みする金属製の警棒。携帯に便利である。収納時の約３倍の長さになる。伸ばす時はグリップを握り、思いっきり振り下ろせば一瞬で伸びる。突くことも出来るので遠い間合いでの攻撃も可能だ。ナイフなどの刃物にも十分対応できる。各国の警察官や警備員も所持している。ニューヨーク市警では使用する場合は、頭部への打撃は致命傷になるので、専ら首から下を打突するよう定めているほどの威力がある。ただし、長さ的に片手打ちになるので多少の筋力がないと思うように振り回すことが出来ない。普段から素振りをするなどの訓練が必要だ。剣道や短刀術の経験者なら最強の護身具になるだろう。縮める時は硬い地面に先端を打ちつければ縮めることが出来る。金槌や鉄アレイなどの金属で先端をカンッと軽く叩いてやっても縮められる。

 　
三段に伸縮する特殊警棒。材質や長さの違いにによって数種類ある。当然長くなればなるほど重くなり、威力が増す反面振り回し辛くもなる。メーカーや材質によって強度に差がある。自分で扱いやすい、長さや重さを考慮する必要がある。		 　
特殊警棒は地面などの硬い物に先端を打ちつけて縮める。 		　
　
　
特殊警棒はナイフなどの刃物に対して十分に渡り合える護身具だ。 		　 　
　
　
　
　

☆催涙スプレー

目潰し、相手の戦意を喪失させる。後遺症が残らない。ガンタイプやペンタイプなどのいろいろなバリエーションがある。なかでもペンタイプは携帯に非常に便利である。何処から見てもペンにしか見えないので、シャツの胸ポケットに挿しておいても全く違和感が無い。いつでも臨戦態勢が整っていることは護身には重要な要素だ。女性はポケットにペンを挿すことはあまり無いと思うので、暗い夜道や変な連中がたむろしている様な所を通る時だけバッグから取り出し、バッグのひもやズボンの後ろポケット、あるいは手に持つなどすれば良いだろう。小さなモノなので工夫すれば携帯するのに不便は無いだろう。

ペンタイプのスプレー自体は霧状ではなく水鉄砲のようにあまり拡散しないで直線的に飛ぶ。狙いを定めなければならないが、その分風などで自分に降りかかってくる心配も少なくなる。

催涙ガスは大きく分けて２種類ある。 それぞれ相手に与える効果等も異なる。

◆ＣＮ（クロロアセトフェノン）
 このタイプのガスは眼はもちろんのこと皮膚に付着するだけでも火傷のような激しい痛みがある。 ただし、弱点として泥酔者や薬物の常用者には効果が薄いといわれている。その一方でメリットもある。噴射後のガスの揮発スピードが速いために、顔面をガスが直撃せず、胸元や腕に命中しただけでも、効果を十分に発揮する。また、習慣的にこのガスを摂取している人間は耐性がある。

◆ ＯＣ（オレオレシン・カプシカム）
このタイプのガスはトウガラシから抽出して作られたガスを使用しており眼のほかには喉や唇などに作用する。 ＣＮガスの弱点であるアルコールを摂取している人や薬物の常用者にも効果がある。習慣的にこのガスを摂取している人でも耐性を持つことができない。OCガスは薬物中毒者や泥酔者に非常に効果的だが、その反面、成分が気化しないため、暴漢の呼吸器系を直撃しないかぎり効果がうすい。

※最近はこの２種類のガスを混合したタイプのものがある。それぞれのメリットを活かしている。紫外線に反応する特殊なマーキング塗料を含んだものもある。

　

噴射の方式も大きく分けて２種類ある。それぞれに特徴があるのでよく理解してから使用するようにしてほしい。 また最近は下記の２種類に加え鳥もちの様にネバネバした液体を発射するタイプもあるようだ。

◆噴霧スプレータイプ
一般的にスプレーといったらこのタイプを頭に浮かべる人が多い。 ヘアスプレーや殺虫剤の様に霧状に発射される。 ガスが広範囲に広がるのでねらいをしやすい。また、大勢の相手にも対応できるという長所がある。 しかし、霧状のため風が強い日は使用が難しい、向かい風の時は自分にも被害が及ぶ場合があるなどの弱点もある。

◆液状スプレータイプ
このタイプは液体をそのまま水鉄砲の様に飛ばす。一般的に噴霧タイプよりも飛距離が長く離れた相手にも有効である。また、風がある日でも使用でき、自分に被害が及ぶ様なこともほとんどないと言う長所がある。しかし液体発射であるため確実に狙わなければ暴漢にヒットしないため、狙いが難しい。 上手く狙いをつければこちらの方が使い易いだろう。

　

 　


ペン型催涙スプレー
一見するとペンにしか見えない。シャツのポケットに挿しておいても何の違和感も無い。もしもの時のために絶えず持ち歩いて欲しい護身具だ。


ピストル型催涙スプレー
手探りで取り出しても自分に噴射口を向ける心配が無い。カバンに入れて持ち歩いても、枕元に置いても安心できる頼りになる用心棒だ。


ロックオングレネード
催涙ガスの手榴弾。 集団に囲まれた絶体絶命の時の切り札だ。


泡状のガスがでるスプレー。
写真の様に親指でスイッチを押すとやり易い。

　
　

☆特殊ポリカーボネート板

警察機動隊が採用する特殊強化樹脂製の盾。強化ガラスの100倍以上の強度で、アルミニウムの半分の重さ。厚みが8ｍｍのものは拳銃弾も貫通しないという。もちろんナイフなどの刃物や金属バットなどの鈍器でも破壊されない。一枚の板状でカバンの中などに入れておいてそのまま防護盾として使用する。通勤用バッグなどの四角いカバンは形状的にちょうど良いだろう。これは完全に防御に徹するための護身具で、よく言われる過剰防衛には決してならないだろう。他の護身具と併用すれば、防御力、攻撃力ともにアップする。

そしてこの防御板の最大の利点は、かばんの中に入れたまま使用できるということである。常に持ち歩いていても全く違和感がないし、とっさの時でももたつかずに使用できるのである。また、デイバッグや子供のランドセルのように背中にしょっていれば、突然の背後からの攻撃にも対処できる。

※このセキュリティパワーボードはこちらで購入可能です。
　
　
　

バタフライナイフ
傷害事件を起こすような連中はこうした刃物を持ち歩いている可能性が高い。こんな物騒なモノを持ち出された時、丸腰でどうやって対処するのか？武道をやっている人も過信せずに護身具の携帯を考えてみてはいかがだろうか。また、護身具として刃物を持つことはおすすめ出来ない。銃刀法に触れるし、過剰防衛になってあなたが犯罪者になってしまう恐れがあるからだ。
 　 　
　
　
　
　

警棒術の一例

①自然に立った状態から

②左足を一歩踏み出し、右手の警棒を肩の高さまで振り上げ

③凶器を持っている相手の腕を上から下に打ち降ろす。

④振り下ろした位置から手首のスナップを効かして

⑤内側から回して振り上げ

⑥相手の側頭部を打つ

⑦とどめに前蹴りを蹴る

◆警棒は手首のスナップを効かせて打つ

◆相手の武器を持っている腕を狙う

◆次に他の部位を狙う

◆蹴り技の出来る人は蹴りも使う

右は①～⑦の動作を一人でやっているところ。素振り練習の参考にして欲しい。

　

　

※福昌堂「フルコンタクトＫＡＲＡＴＥ」2000年7月号より抜粋
　
　
　

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※購入されないと決めたあなたへ

購入されないまでもどんな種類の護身具があるのか知っておく必要があります。何故なら、携帯型やペン型など一見してそれが護身具だと解らない様な秘匿武器が日々新しく開発されているからです。むかし風に言うと「暗器」といいます。これを知らずにもしも、暴漢がこの手の護身具を悪用したなら・・・・・・・。考えただけで恐ろしくなります。悪漢はたいてい凶器を所持しています。少なくとも護身具（武器）の知識を持っている方が良いのではないでしょうか。常々チェックして知識を増やしておいて下さい。

 　
　
　
　
　

　


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