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命を縮めてしまうまで絵画にとりつかれた画家 セザンヌ

ポール・セザンヌ Paul Cezanne (1839−1906)
フランス  後期印象派

ポール・セザンヌは、1839年1月19日、南仏のエクス=アン=プロヴァンスに帽子製造業者の長男として生まれました。やがてセザンヌの父は成功者となり、銀行をおこし、資産家として不動の地位を築きます。

セザンヌが9歳のとき、父の銀行は営業を始めます。1851年、妹のマリーが、そして1854年には2人目の妹・ローズが誕生します。

セザンヌは13歳〜19歳の頃にエクスのブールボン中等学校に在学し、厳格な宗教的人文主義的教育を受けます。

ここで、親友のエミール・ゾラやバイユと知り合い、次第に絵画や詩に対する興味を抱くようになります。またエクスのデッサン教室でアングル風のアカデミックなデッサンの基本を教わります。

父・ルイ=オーギュスト・セザンヌは法律を学んで自分の銀行を継いで欲しいと考えていました。中学を優秀な成績で卒業したセザンヌは、一度は父の勧めで法科大学に入学しますが、デッサン教室にも通いつづけます。

1861年、セザンヌは父親の許可を得て、法律の勉強を途中でやめ、絵の勉強をするためにパリにいきます。セザンヌ、22歳のときです。

出京には父親と次妹のマリーが付き添っていました。ところが、パリ生活は半年ももちませんでした。

彼は都会の生活になじめず、国立美術学校エコール・デ・ボザールの入学試験にも失敗します。郷里へ帰り、父の銀行で働き、デッサンの教室に通いました。

翌年、いよいよ絵に専念することを決めて、再びパリに行き、アカデミー・シュイスという画塾で勉強します。そこで「印象派」の画家たちと出会い、彼の作風は変化していくのでした。

なかでも、10歳年上だったピサロは、セザンヌにとってかけがえのない友となります。このころのセザンヌは、死に対する恐れをテーマにした暗い作品ばかりを描いていました。

しかし、ピサロにポントワーズの田舎町に連れて行かれた頃からセザンヌの絵は明るくのびのびしたものになっていきました。

40歳を過ぎた頃から、セザンヌは静物画を描き始めます。

このころ、やはり無名だった一人の画家が彼の静物画『グラス、果物、ナイフのある静物』を購入します。この画家の名前はポール・ゴーギャン。

生涯ほとんど絵の売れなかったゴーギャンは、その後、貧しい生活を強いられますが、この絵だけは絶対に手放さなかったといいます。

1895年(56歳のとき)、パリで初めての個展を開きます。『赤いチョッキの少年』(1894〜95・チューリッヒ ビューレル・コレクション)をはじめとする150点あまりの絵を出展します。

パリで、彼の才能が理解され始めます。この頃、まだ若い画学生だったマティスも、セザンヌの『水浴する3人の女たち』(1879〜82・パリ プティ・パレ美術館)を購入しています。

そして、40年近く、この絵を大切に持っていました。マティスは、「この絵はいつも私の心のささえになった。」と語っています。

その後、セザンヌはブリュッセルの20人展(1890年)、アンデパンダン展(1899、1900年)、ブリュッセルの自由美学展(1901、1904年)に出品。1900年、61歳のセザンヌの絵は、パリの万国博覧会にも出品され、次第にフランス以外の国でも認められ始めるようになります。

この年、ドイツの美術館がセザンヌの絵を購入。66歳のとき、7年前から取り組んでいた『大水浴』を完成。この絵はピカソにも大きな影響を与え、『アヴィニョンの娘たち』という絵を描くきっかけとなりました。

彼は晩年、かなり重い糖尿病を患っていました。1906年、セザンヌは戸外で絵を描いていて意識を失い、長く雨に打たれました。

さらに翌早朝から庭の菩提樹の下へ仕事に出て行き、死を決定的にしました。

それから一週間後、彼は意識を取り戻すことなく、妹・マリーに看取られて、息を引き取りました。

仕事。仕事。仕事。どこまで描いても満足せず、描き続け、命を縮めてしまうまで絵画にとりつかれたセザンヌは、彼の愛する故郷、エクスの地で67年の生涯を閉じたのでした。

 

◇作品紹介



セザンヌ「りんごとオレンジ」
セザンヌの晩年の静物画は、古典主義的な構成の中にバロック的な動勢と自由さ、それに叙情性が加わって完成された画風です。この絵はその代表的な作品で、リンゴとオレンジは見事な色の転調で形と量感を表しています。

所蔵 オルセー美術館
サイズ (縦 54cmx横 61cm) 号数 F8号

 


セザンヌ「青い花瓶」
彼の静物画は果物と花は別々に描かれることが多く、数少ない作例です。画面を支配する青と赤・白・緑が印象的です。

所蔵 オルセー美術館
サイズ (縦 47cmx横 42cm) 号数 F3号

 


セザンヌ「ティーポットのある静物」
1900年のパリ万国博に出品して名声が高まり、サロン・ドートンヌでは一室を与えられます

所蔵 ウェールズ国立美術館
サイズ (縦 51cmx横 60cm) 号数 F6号

 

 

 

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