法話4

阿弥陀さまは、過去世より深い苦しみの海に沈んできた私を「この船に乗せてまちがいなくお浄土に渡す」とおっしゃる。石はどんなに小さくても、水に入れば沈む性質を持っている。しかし、どんなに大きな石でも、それを載せて運ぶ力のある船に載せたならば、まちがいなく向こうの岸に運ぶことができる。石の沈む性質を変えることなく、沈む性質のまま船の力で運ばれるのだ。

阿弥陀さまのお心を誓えたこの船は、

煩悩熾盛の衆生をたすけんがための願にまします

               『歎異抄』

とあるように、私たちを乗せて浄土にわたらせ、仏にすることを目的とした、私を救うために用意された船なのだ。

阿弥陀さまにすべてをおまかせする道は、一部の能力のある人間が救われるという話ではなく、救われるべき縁のないものが救われていく道なのだ。

特殊な行を修めることができるという方は泳いで渡ればいいが、沈む性質しか持ちえない私が救われるということは、阿弥陀さまの想いの詰まったこの船に乗る、いや乗せられる以外に方法はない。