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北村勢吉(20歳)
『合歓』1992年夏////上演団体「北村大劇場」
出演者:蟻蛸蛆・石田有・栗山淳・段塚崇子・北村勢吉・金森朗・両角明子・桑木修次郎
会場:STUDIO VARIE(京都)
上演時間:68分

全てが変わってしまうかもしれない瞬間を抱きしめていた。時間の片隅で、君は小さくうなずいた。「確かに其処には何もなかったのだ」と、星が沈む森の奥に眠る神話は遂に誰の目に触れられることなく、忘却の闇に潜んでいる。

遂にその時が来たらしい、君の待ち続けた確かな時が、俺の抱きしめていた瞬間を手放すときが、 雨の降り止まぬ月の輝く宵、消えかけた古のともし火に照らされた部屋の片隅で、両足を抱えうずくまる少女が居た。

木々の間を埋め尽くす霧が追憶という名の風に洗われて、その向こう側を垣間見たその瞬間を、あなたは確かに愛していたのかもしれない・・・・、

あれは、私が20歳のとき、10年も前のお話です。

10年前の夏、この胸いっぱいの野望よりも何よりも、ある人物に恋焦がれていた時代。
あの頃の作品は、荒削りだったが、愛を求める切なさに満ちていた。ただ闇雲に、純粋に人を求める気持ちを忘れないで居たい、この作品を振り返るたびにそう思う。




   
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