ニィナvsゴキブリ
☆ ニィナ vs ゴキブリ ☆


夕方


ニィナはいつものように夕飯の用意をしていた。

「うにゃ。おいしいのができたにゃ」
ニィナは自分の料理のできに満足している。

そのとき・・・
カサカサカサカサカサ

「んにゃ?」
何かの音にニィナはミミを立てた。
「なんにゃ?」
ニィナはあたりを見回すが何もいない。
「確かに・・・音がしたにゃ」
もう一回あたりを見回すが、やはり何もいない。
「気のせいにゃ」

カサカサカサカサカサ

「やっぱり、何かいるにゃ」
また台所の中を見回すが、何もいない。
「うにゃぁ・・・。透明人間さんにゃ・・」

カサカサカサカサカサ

「どこにいるにゃ?」

がさごそがさごそ
ニィナは台所の置物などを動かしたりして探した。


30分経過


「何もいないにゃぁ・・・」
ニィナはくたくたになっている。

カサカサカサカサカサ
でも音だけは、まだしている。

「ふみぃ・・・」
ニィナはぺたんと座り込んでしまった。

そのとき・・・

コツコツコツコツ
「ニィナ」
主人が台所に入ってきた。
「大丈夫か?」
主人が座り込んでいるニィナに尋ねる。
「ちょっと疲れただけにゃ」
「無理しなくてもいいんだぞ?」
「そうじゃないにゃ」
そう言って、ニィナは立つが・・・
フラッ・・・
「ふにゃ?」
「ニィナっ!」
ぎゅっ
「あっ・・・」
主人は倒れそうになったニィナを抱しめた。
「無理はするな」
「は、はい・・・(ドキドキ)」
いきなりの出来事にニィナの心臓は高鳴っている。


カサカサカサカサ
そんな2人にゴキブリの存在など無いも同然だった。


☆おわり☆

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