いんたーみっしょんにゃ
なにげない日の朝
ガチャッ
ニィナが主人の部屋に入ってきた。
「ご主人さまぁ〜。起きるにゃぁ〜」
ゆさゆさゆさゆさ
ニィナは主人の体を揺らす。
「・・・ん?」
主人が目を覚ます。
「ご主人さま。朝だにゃ」
「・・・そうか・・・」
バタン
「にゃっ!」
主人は寝てしまった。
「起きるにゃぁ〜」
ゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさ
主人の体を揺らすが、主人は起きない。
「こうにゃったら、奥の手にゃ」
そう言って、ニィナは布団の中に潜り込んだ。
もぞもぞもぞもぞ
「ぷはっ」
ニィナは布団の中から顔を出した。
「ご・しゅ・じ・ん・さ・ま☆」
ニィナは甘えた声で言った。
「・・・・・・」
主人の反応は・・・無い。
「うにゃぁ・・・」
ニィナは主人の反応にガッカリした。
しばらくすると・・・
「ご・・主・・・人・・さ・・すぅ〜」
ニィナは眠ってしまった。
こうして、なにげない日は始まりを告げた。
なにげない日の昼
「ご主人さま。ごはんだにゃ」
「わかった。すぐ行く」
パタパタパタパタ
ニィナは台所に戻っていった。
「さて、そろそろ行くか」
主人は下の階に下りていった。
コツコツコツコツ
「ニィナ」
「あっ、ご主人さま」
主人がテーブルを見ると、すでに料理が並んでいた。
「もう食べれるにゃ」
「では、いただくとしよう」
「んにゃ」
2人は昼食をはじめた。
「ニィナの料理はいつ食べても美味しいなぁ」
「にゃはは。そう言ってもらえると嬉しいにゃ」
ニィナは照れたのか、ポリポリと頭を掻く。
「ニィナはいい奥さんになれるよ」
「えっ?」
ニィナは主人の言葉にビックリする。
「私が保障する」
「えっと・・んと・・・」
ニィナは何を言っていいかわからず、混乱している。
「どうした」
主人が尋ねる。
「私は・・・」
「ん?」
「私は・・・奥さんになるなら・・」
「うん」
主人はうなずき、続きを待っている。
「・・・・(「ご主人さまの奥さんになりたいにゃ」なんて言えないにゃ)」
ニィナは心の中で呟く。
「・・・?」
「ふみぃ〜」
ニィナはミミをぺたんと倒している。
それを見た主人は・・・
「もういいよ」
「にゃ?」
「言いにくい事なんだろ?」
「そ、それは・・・」
ニィナは複雑な顔をした。
「さぁ、食事を続けよう」
「うにゃ」
2人は何事も無かったように食事を続けた。
なにげない日の夜
時計の針は12時をさしている。
「もうこんな時間か、そろそろ寝るか」
主人は部屋に戻る前に、ニィナに声をかけた。
「もう遅いから、ニィナも休みなさい」
片づけをしているニィナに言った。
「んにゃ。わかったにゃ」
「私は部屋に戻るから」
「おやすみなさい。ご主人さま」
「ああ、ニィナもお休み」
主人は自分の部屋に戻っていった。
1人残ったニィナは・・・
「私も一度、部屋に戻ってご主人さまの部屋に行くにゃ」
ニィナは何か企みながら自分の部屋に戻った。
そのころ主人は・・・
「さて、もう寝るか」
主人が電気を消そうとした時・・・
コンコン
「ん?どうぞ」
ガチャッ
中に入ってきたのはニィナだった。
「どうした?」
パジャマ姿で枕を抱えているニィナに尋ねる。
「あ、あの・・・。一緒に寝ていいかにゃ?」
ニィナは上目遣いで尋ねる
「いいよ」
そう言って、主人は布団をめくった。
ごそごそごそ
ニィナは主人の布団の中に入った。
「ふみゅぅ〜」
「・・・・」
ニィナは主人の体にぴったりとくっついている。
「ご主人さま?」
「なんだ?」
「怒ってるにゃ?」
ニィナは小さく尋ねる。
「どうしてだ?」
「だって、なにも言わないから・・・」
「そうか・・・。怒ってはいないよ」
「安心したにゃ」
ニィナはさらに体をくっつける。
「・・・・」
主人は照れているのか黙っている。
「うにゃぁ・・・」
ポン
主人は黙って、ニィナの肩を抱いた。
「あっ」
ニィナは小さな声をあげた。
「・・・・」
「にゃぁ・・」
ニィナは幸せに浸りながら眠りについた。
こうして、なにげない日は終わりを告げた。
☆おわり☆
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