いつもの日常(主人)
朝
いつものように目が覚める。
今日は自分で起きた。
なぜなら隣りでニィナが静かな寝息をたてて寝ているからである。
私はニィナを起こさないようにそっと部屋を出た。
1階に下りて、まず台所に行く。
朝はまずコーヒーを飲まないと完全には目が覚めない。
そうこうしていたら、ニィナが下りてきた。
そしてニィナはいつものように私に頭を下げて謝る。
私はいつものように許す。
そしたらニィナは嬉しそうに私に抱き着いてくる。
私も自分では気づかないうちに微笑んでいる。
こんな朝が今まで何回あっただろうか・・・?
昼
昼食ができたらしくニィナが呼びにきた。
私はいつも読んでいる本を片づけて台所に行く。
台所に行くと美味しそうな料理が並んでいる。
そして、2人で昼食をとる。
私はいつも「ニィナの料理は美味い」と言う。
するとニィナは照れて顔を赤く染める。
こんなニィナを見ると愛しくなってくる。
昼食が終わるとニィナは片づけた後、掃除をする。
私は自分の部屋に戻り本を読むのである。
そして私が本を読んで数時間経った時、ふと気づく。
ニィナはいつまで掃除をするのだろう?
そこで私はニィナを探す。
館の中を探すがいない。
後は庭しかない。私は外に出る。
庭を歩いているとニィナが倒れている。
走って近づいてみると気持ちよさそうに眠っていた。
そこで私はニィナを起こさず、自分もニィナと一緒に眠る。
幾分か時間が経過した頃、ニィナに起こされる。
そしてニィナと一緒に館に戻る。
このとき私は寂しい気分になる。
さっきの時間はもう終わったのだ・・・・と
夜
私は時間も遅いので部屋に戻る。
戻る途中でニィナに声をかける。
無理はするなといつも言うがニィナは頑張っている。
こんな遅い時間まで・・・
部屋に戻る。
寝る仕度をし、布団の中に入る。
そして電気を消そうとしたら誰かがノックをする。
返事をするとニィナが入ってきた。
そしていつものように尋ねてくる。
「一緒に寝ていいかにゃ?」
私は「いいよ」と返事をする。
するとニィナが私の布団にモゾモゾと入ってくる。
そして私の体にペッタリとくっつく。
私は恥ずかしいので、そっぽを向く。
するとニィナは不安げな顔で尋ねる。
そんなニィナを私は無言で抱きしめる。
ニィナは一瞬驚くが、すぐに私に身を預けてくる。
ニィナを抱きしめてるなか思う。
私はニィナが好きなんだと・・・
初めて会った時からニィナに惹かれていたのだと・・・
でも、それはニィナには言わない。
きっとニィナは私の事を「ご主人さま」としか見ていないだろう。
私はニィナがいなくなるのが恐い。だから言わないで今の関係を続ければいいと思う。
でも・・・
でも・・・最後のときはこの想いをニィナに伝えたい
☆おわり☆
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