お〜ぷにんぐ
朝
タッタッタッタッタ・・・・・バタンっ!
「ご主人さまーー!!朝だにゃぁ〜〜!!」
元気よくニィナが主人の部屋に入った。しかし・・・
「・・・・・」
主人は寝ていた。
「ご主人さま〜〜、起きるにゃぁ〜〜」
ユサユサユサユサユサユサ
ニィナは主人の体を揺らすが・・・
「・・・・・」
主人は起きなかった。
「こうなったら、中に潜るにゃ」
そういうなり、ニィナは主人の布団の中に潜り込んだ。
モゾモゾモゾモゾモ
「・・・・ぷはっ」
ニィナが布団から顔を出すとすぐ横に主人の顔があった。
「ご主人さま。起きるにゃ」
主人のすぐ横で言ったが、やはり主人は起きなかった。
「ご・・主人・・さま・・・お・・き・・・・・すぅ〜」
ニィナは寝てしまった。
「すぅ〜〜、すぅ〜〜」
30分後
「・・・・ん?」
主人が目を覚ます。
「あれっ?・・・・ニィナ?」
そこには主人の隣りで寝ているニィナの姿があった。
「・・ふみゅぅ・・・」
「ふふっ・・・・寝かしといてやるか」
そう言って、主人はニィナに布団をかぶせて部屋を出ていった。
その30分後
「・・・にゃ?」
ニィナが目を覚ました。
「えっと・・・ここは?」
あたりを見回している。
「う〜〜ん。私は・・・・ああ〜〜〜っ!!」
ニィナは慌てて布団から飛びだし、あたりを見回した。
「ご主人さまを起こすところだったにゃぁ・・・。でもご主人さまがいないにゃぁ・・・」
その時・・・
ガチャッ
「おはよう。ニィナ」
部屋の中に主人が入ってきた。
「あ、あの・・・」
「ん?・・・どうした」
「ふみぃ・・・」
ニィナはミミをペタンと倒してうつむいている。ニィナは失敗した時など、よくこういう動作をする。
それは主人もよくわかっている。
「気にしなくていいよ」
「えっ?」
ニィナは不思議そうな顔で主人を見る。
「ニィナは悪くないよ」
「ゆ、許してくれるにゃ〜?」
「ああ」
「ご主人さまぁ〜〜!!」
ニィナは主人に抱きついた。これが一日の始まりである。
昼
「ご主人さまぁ〜」
「ん?なんだ」
「今から庭の掃除にいってくるにゃぁ〜」
「ああ。わかった」
パタパタパタパタ
ニィナは外へ出ていった。
「う〜〜ん、いつ見ても庭は広いにゃぁ〜」
この館の庭はテニスコートが10個以上入るぐらい広い。その庭をニィナはいつも1人で掃除をしている。
「お掃除がたいへんにゃぁ・・・」
そんな事を言いながらニィナは掃除を始めた。
20分後
「つかれたにゃぁ〜」
ニィナは庭に座り込んだ。
「今日はポカポカしてて、気持ちいいにゃぁ・・・」
そう言うと、ニィナはウトウトしだした。
「・・・うにゃぁ・・・」
バタン
ニィナは寝てしまった。
2時間後
「ニィナはいつまで掃除をするつもりだ?」
主人が呟く。
「よしっ。様子を見てこよう」
主人は部屋を出て、庭に向かった。
ザッザッザッザッザ
「あれっ?ニィナはどこだ?」
あたりを見回すがニィナの姿はない。
「いったいどこに?」
主人がうろうろしていると庭に人が倒れていた。
「っ!!・・・・ニィナっ!」
主人は倒れているニィナの所へ走った。
ダッダッダッダッダ
「ニィナっ!」
「・・・・・」
主人が声をかけるが返事が無い。
「・・・ニィナ・・・」
「すぅ〜〜、すぅ〜〜〜」
ニィナから寝息が聞こえた。
「なんだ、寝てるのか」
主人はニィナの寝てる横に腰をおろした。
「気持ちよさそうに寝ているなぁ・・・」
主人は呟く。
「私も一緒に一眠りといくか」
そう言うと、主人はニィナの隣りにごろんと寝転がった。
しばらくして・・・
「・・・うにゃ?」
先に目が覚めたのはニィナの方だった。
「うにゃぁ〜〜〜。ついつい寝てしまったにゃ」
ニィナが隣りに目をやると、主人が寝ていた。
「あれっ?どうしてご主人さまが寝てるにゃ?」
ニィナは?マークを沢山浮かべている。
「とりあえず起こすにゃ」
ユサユサユサユサユサユサ
ニィナは主人の体を揺らしている。
「ご主人さまぁ〜〜、起きるにゃぁ〜〜」
「ん・・・・んん?」
主人が目を覚ました。
「・・・どうした?ニィナ」
「どうして、ご主人さまが寝てるにゃ?」
ニィナが尋ねる。
「ニィナが可愛かったから」
「えっ?」
ニィナの顔が一瞬で赤く染まる。
「ははは。それじゃあ、戻ろうか」
「は、はい」
主人が館に戻ろうとした時・・・
「あ、あの・・・ご主人さま」
ニィナが声をかけてきた。
「ん?なんだ」
「腕を・・・組んでもいいかにゃ?」
「ああ。いいよ」
主人がそう答えると、ニィナは主人の腕に抱きついた。
こうして2人は腕を組みながら、館に戻った。
夜
「さて、そろそろ寝るか」
主人が時計を見る。時間はもう深夜の1時をまわっている・・・
コンコン
「ん?」
その時、主人の部屋に誰かが来た。
「どうぞ」
ガチャッ
「ご主人さま」
パジャマ姿で枕を抱えているニィナが入ってきた。
「どうした?」
「その・・・一緒に寝てもいいにゃ?」
ニィナは上目遣いで尋ねている。
「ああ」
主人がそう答えると、ニィナはモゾモゾと布団の中に入ってきた。
「それじゃ、電気を消すぞ」
「うにゃ」
パチッ
部屋の中が真っ暗になった。
「ご主人さま、あったかいにゃ」
そう言いながらニィナは体をすり寄せてくる。
「・・・・・」
主人は照れているのか、黙っていた。
「・・・・」
「ご主人さま?」
ニィナは黙っている主人に尋ねる。
「怒ってるにゃ?」
「いや・・・」
「安心したにゃ。私はてっきり・・・」
ギュッ
主人はニィナを抱きしめた。
「えっ?」
ニィナはいきなりの事で混乱しながらも顔を赤くしている。
「ご、ご主人さま?」
「・・・・・」
主人は答えない。
しばらくして・・・
「すぅ〜〜、すぅ〜〜」
「ご主人さま?」
主人は寝息をたてて寝ている。
「寝てるにゃ」
そして、ニィナも主人に抱かれて眠りについた。
☆おわり☆
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