悪夢
深夜遅くのこと・・・
コンコン
誰かが主人の部屋に来た。
「どうぞ」
ガチャッ
「ご主人さまぁ〜」
来訪者はニィナだった。
「どうした?」
「お願いがあるにゃ」
「ニィナがお願いなんてめずらしいな。言ってみなさい」
「ニィナ・・・」
「ああ」
「ご主人さまのこと・・・食べたいと思います!」
「はい?」
主人はニィナの言ったことが理解できなかった。
「ご主人さま」
ニィナはどこからか包丁を取り出した。
「お、おいっ!」
「食べるにゃぁ〜〜!!」
ニィナは主人に飛び掛かった。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!!!」
・・・・・
「はっ!」
主人は布団から飛び上がった。
「・・・夢・・・か」
そのとき・・・
コンコン
誰かが主人の部屋に来た。
「どうぞ」
ガチャッ
「ご主人さまぁ〜」
来訪者はニィナだった。
「に、ニィナか。どうした?」
「その、お願いがあるにゃ」
「お願い?・・・言ってみなさい」
「ニィナ・・・」
「ああ」
「ご主人さまのこと・・・食べたいと思います!」
「はい??」
主人の頭にさっきの夢が浮かぶ。
「ま、まさか」
「ご主人さまぁ」
ニィナはどっからかナイフを取り出した。
「ちょ、ちょっと待て」
「食べるにゃぁ〜〜!!」
ニィナは主人に飛び掛かった。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!!」
・・・・・・・・
「はっ!」
主人は目が覚めた。
「さっきのも・・・夢?」
主人の頭は混乱している。
そのとき・・・
コンコン
誰かが主人の部屋に来た。
「ど、どうぞ」
ガチャッ
「ご主人さまぁ〜」
来訪者はニィナだった。
「ど、ど、ど、どうした?」
主人の声は震えている。
「ご主人さま?どうしたにゃ」
「いや、なんでもない」
主人は一つ深呼吸をした。
「なにか用かな?」
「ニィナ・・・お願いがあるにゃ」
「ちょ、ちょっと待て!」
「うにゃ?」
「(これではさっきの夢と同じではないか。・・・こうなったら、食われる前に食ってやる!)」
「・・?」
「ニィナ」
「うにゃ?」
「ニィナーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
主人は叫びながらニィナに襲い掛かった。
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
ニィナの叫び声が館に響き渡った・・・。
★おわり★
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