TIサーキットで開催されるモトルネッサンス・NKモンスタークラス用(ターミネーターズではない)に製作したTDR250です。テストランも少なく、レースに1回出たきりで、全然満足行く仕上がりにはなっていません。時間とお金が出来れば、また取り掛かりたいと思います。ロードコースでは空気抵抗が大きく、なかなかスピードが出ずに苦労しますが、スタイルとエンジンが好きなのでこれで良いのです。次はキャブの大径化と、出来ればベンチでのチャンバー開発を進めたいですね。街乗り'88TZR250でデータ取りしながら開発を進めて行きたいと考えています。 エンジン:'88TZR用に換装(レギュレーション上OK) シリンダー:ポート加工 ヘッド:'88TZR250ノーマル 電装:RC SUGO TZR250F3 チャンバー:RCSUGO TZR250F−V改 キャブ:'88TZ250改 ミッション:RCSUGO TZR250F3('87後期・6速はR1-Z) ラジエター:(多分)'89NSR250RF3 クラッチ:フリクションプレート変更(面積アップ)+強化クラッチSP ヘッドは変更予定(まだ圧縮比が低い)、チャンバーもオリジナルに換装予定。キャブもリードバルブブロックも変更する予定。つまり、 完成度はまだまだです。TDRは空気抵抗が大きい為、6速をもっとクロスさせたいけど、モノ('86F3初期型)が無いのでR1−Z用で我慢しています。ラジエターは以前は'90NSR250Rのノーマルを使用していましたが、水温が80℃まで上がる(夏のTI)ので換装しました(水温計アダプターをまだ付けてません)。クラッチも強化しています。 フレーム:補強 Fフォーク:'92TZ250延長 Rサス:'92TZ250 Rサスリンク:オリジナル スイングアーム:TDR改(TZR250SPRチェーンプーラー溶接) Fホイール:TZ250用テクノマグネシオ Rホイール:TZR250R−SP フロントスプロケット:オフセットタイプ Fブレーキ:'92TZ250 足廻りはTZ250流用が多いです。全然セッティングが出来てないので、コメント出来ません。時間を掛けてセットアップしたいと考えてます。 エンジン系は街乗りTZR250でテストしています。 以下は今後TDRに装着予定のテスト済みパーツです。 シリンダーヘッド:左右分離、燃焼室全面加工 '88ノーマルヘッド+'86ヘッドG/Kの組み合わせでしたが、まだ圧縮比が低かったようです。ヘッド容積単体で見ると、'88ノーマルが14.5cc、'88F3(ポートタイミングはノーマルと同じ)指定が13.8ccですが、もう少し上げています。もちろん無鉛ハイオク対応です。レース使用を考えると、左右分離加工はメンテナンス面でメリットがあります(スペース的に苦しくなるデメリット面があるので、ストリートユースには適さないでしょう)。燃焼室全面加工により、デトネーションが起き難く、レブ特性が悪くならないようになってます。 チャンバー:オリジナル RCSUGO製よりパワーバンド内でのトルクが向上しました。特にレブ域で良くなったようです。ポート加工されたエンジン用ですので、ノーマルエンジンにはマッチングしません。'87ノーマル電気で12000rpmシフト、RCSUGO電気だと12500rpmシフトくらいです。チャンバーステー位置はTZR250に合わせていて、TDRのフレーム側にステーを新設、ブラケット(ラバーマウント)を介して装着しています。 後日追記 '10.5.29にパワーチェックする機会が有り、オリジナル寸法より、SUGOコピーそのままの方が、上が良かったです。確かに、SUGO・F3よりは良かったのですが・・・(詳しくは2XT改・パワーチェックを御覧下さい)。機会があれば、もっとチャンバーテストをしたいと思います。只、TDR250でレースに出るのは、相当先になりそうです。 後日追記その2 様々な事情により、TDR250でレースに出る可能性は、ほとんど無くなりました。もし、楽しみにしていた方がいらっしゃったらすみません。エンジン繋がりで、そのうち2XTレーサーを作りたいとは考えていますが、コレも先になりそうです。 TDR250のチャンバーについての考察 ノーマルでアップタイプマフラーが装着されている為、チャンバーを作りにくい面があります。まず、アップタイプでチャンバーを製作した場合、サイレンサー位置の自由度が低く、テールパイプ長を車体要求に合わせねばなりません(テールパイプやサイレンサーも、性能に関わってきます)。長さを決めた後に径で調整すると言う、辻褄合わせでマフラーを作らなければなりません。現実的には太目のテールパイプ+排圧調整用内部パイプの2重テールパイプ方式(ミニバイクでは盛んに用いらています)がベターチョイスと思います。ダウンタイプの場合、適当なチャンバーステーが無い為にタンデムステップ付近でステーを取るケースが多いようです。当然、テールパイプをステーの為に伸ばして装着しますが、コレも車体側要求に合わせた辻褄合わせと言えるでしょう(まあ、たまたま最適寸法のチャンバーでも、ウマくステーが取れる場合もあるかも知れません。振動対策、耐久性などを考えると、チャンバーボディ部にもステーはあった方が良いでしょう)。性能追求にはダウンタイプチャンバーで、ステーを車体側に新設するか、適当なブラケットを介すべきでしょう(ラバーマウント化は必須です)。寸法的には、(ノーマルエンジンならば)RCSUGO TZR250・SP250タイプがベターと思われます(TZR250ならば全域トルクアップしました)。 |