'94ＴＺＲ250Ｒ-ＳＰのロードスタークラス仕様です。公道仕様が前提になっております。
ロードスタークラスの規定により、ヘッドライト＆テールランプ＆ナンバープレート装着、ノーマルメインハーネスを使用し、ランニングコスト削減の為、エアクリーナー（エレメントもそのまま）を付けています。基本的に、シリンダーヘッドの加工（もちろん、無鉛ハイオク対応です）以外、チャンバーを付けただけです。キャブセッティングは只今煮詰め中です。
ステップはＲＣＳＵＧＯ製で、チェンジペダルはＫ＆Ｔ製ＲＳ125Ｒ用を使用しています。ブレーキパッドは'98ＴＺ250用を使用し、ストッピングパワーはなかなかのモノです。
ノーマルメーターステー、社外デジタル水温計を使用しています。
チャンバー：ＲＣ ＳＵＧＯ ヘッド：無鉛ハイオク対応仕様に切削加工 ＣＤＩ：ＲＣ ＳＵＧＯ（ノーマルハーネスで使用する場合は、配線に加工が必要です）
レース戦績 （主に鈴鹿サーキット・東コース ライダーはストマジ改にも乗るＴクンです）
２０１４.１２. ７ ＦＵＮ＆ＲＵＮ！２−Ｗｈｅｅｌｓ ＲＯＡＤ ＳＴＡＲ ＷＡＲＳ II ３位
２０１５. ４.２５ ＦＵＮ＆ＲＵＮ！２−Ｗｈｅｅｌｓ ＲＯＡＤ ＳＴＡＲ ＷＡＲＳ II 優勝
２０１５. ９. ６ ＦＵＮ＆ＲＵＮ！２−Ｗｈｅｅｌｓ ＲＯＡＤ ＳＴＡＲ ＷＡＲＳ II リタイア
２０１６. ４.１６ ＦＵＮ＆ＲＵＮ！２−Ｗｈｅｅｌｓ ＲＯＡＤ ＳＴＡＲ ＥＸＰＥＲＴ II 優勝
２０１７. ５.２７ ＦＵＮ＆ＲＵＮ！２−Ｗｈｅｅｌｓ ＲＯＡＤ ＳＴＡＲ ＥＸＰＥＲＴ II 優勝 （コースレコード樹立）
２０２１. ８. ７ ＦＵＮ＆ＲＵＮ！２−Ｗｈｅｅｌｓ ＲＯＡＤ ＳＴＡＲ ＷＡＲＳ II ４位
ＴＺＲ２５０Ｒ−ＳＰのポテンシャル
エアクリ・エレメント付きでサーキットを走らせていますが、結構な速さがあります。パワーチェックしてみると、６８馬力以上出ていました。 私が削った無鉛ハイオク対応ヘッド以外は、エンジン系ＳＴＤ、チャンバーとＣＤＩがＳＵＧＯ、後はキャブＳＥＴのみで、ＴＺＲ２５０Ｒ−ＳＰは、相当なポテンシャルを秘めている事が分かると思います。 只、キャブＳＥＴはシビアです。燃焼室容積は今のままで、少し設定を変えた方が、デトネが起き難いかもしれません。
ＳＵＧＯチャンバーについて
手持ちで何ＳＥＴかＳＵＧＯチャンバーがあるのですが、新品で手に入れた１ＳＥＴのみ寸法が違いました。コレだけがピークパワーが高く（２〜３馬力）、その分ピーキーな特性でした。最高速が若干高く、鈴鹿・東コースでのラップタイムは良かったです。 万人向けではありませんが、乗り手とコンディション次第では、良い結果が望めます。
ＴＺＲ２５０Ｒ−ＳＰの耐久性
レース用設計だから仕方無いかも知れませんが、ピストンリング・ノック部が折れ易いです（ノーマルマフラー仕様時でしたが、９００Ｋｍで折れた経験があります。 サーキット走行で９００Ｋｍも使うなよ、と言うツッコミもわかりますが、耐久テストの為に敢えてやってみました）。新品を組む時にはノックピンに接する合口部の面取りをしておいた方が良いでしょう。 あとのパーツは比較的長持ちします。街乗りする場合、クランクやピストンが壊れて被害が多岐に及ぶ場合があるようです。性能的にもピストン系は１万Ｋｍごと 、クランクはピストン交換時に定期点検して、 大端部スラスト隙間が広がっていたら交換した方が良いでしょう。出来れば、３万Ｋｍ以内の交換をオススメします。レーサーとまでは行きませんが、パーツの定期交換 した方がむしろ安上がりで、パワーの維持 に役立ちます。せっかく組むのだからクランクのチェック（芯出しなど）はしておいた方がベターです。
今後のレース参戦について
諸々の事情（コロナ禍他）により、カートコース用スクーターの計画が遅れているので、鈴鹿フルコースのレースに参戦する予定です。ピストンとリングが販売終了となったので、流用ピストンで凌ぐ予定です。