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 大学には行ってしばらくしてから、後輩の新入生と付き合ったことがある。
 2つ年下の彼女を抱いたとき、その滑らかな肌や、柔らかくて、且つ張りのある乳房の感触等々(これ以上は生々しい話になるので割愛。)をたっぷり楽しんだ。
 半年ほどで、その関係が終わって、それから、5年ほど経ってその子をもう一度抱く機会に恵まれたことがあった。
 人間の肉体と云うものは、なるほど衰えるものなのだなと、ぼんやり思った。
 失礼な話もあったものだ。
 ただ、色気は何倍にも増し、弾く様な感触だった全てが、吸い付くような感触に取って変わっていた。
 悪い事じゃない。むしろ、良い事だ。進化したとも言える。
 ただ、その過程で、失われてしまったものもあるってだけの話。
 あの子達は、あの同級生だった女の子達は、どうなってしまったのだろうか?
 ある者は結婚し、ある者は独り身のまま、ある者は母親になり、ある者は故郷の土地を出で、ある者はこの国を捨て、ある者は死んでしまったりしているのだろう。
 それなりに落ち着いちまってるのか?

それとも俺のようにフラフラと漂ってるのか?
 高校生になって演劇部に入った子が何人かいた。
 付き合いで彼女らの出てる芝居を見に行ったりもしたが、どいつもこいつもヒドイもんだった。
 ただ、舞台に立ち、観衆の注目を浴びる事の昂揚感や、演じることそのものにつきものの歓喜(言い換えれば、人を騙す快感)は見ていて痛いほどよく分かった。
 あの子達は今も、何処かで舞台に立っていたりするのだろうか?
 世阿弥の言葉に「時分の花」と「まことの花」という奴がある。
 本来の意味とは違うんだろうが、あの頃のあの子達は、まさに「花」そのものだった。
 その頃の俺は荒れて乾いた土だった。
 たゆまぬ努力によって咲かし続けるのが「まことの花」だという。
 散ってしまったのだろうか?
 それとも満開咲きっぱなしだったりするのだろうか?
 俺は、あの頃の土を耕して肥料を混ぜたりしながら、種を蒔いてる。水をやったり、卵の殻で囲んだりしてる。
 でもなかなか芽が出ない。

 




   
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