夜半過ぎ、カミナリと雨の音で目を覚ます。どうやら外は強烈な雷雨。テントは雨音を強烈に増幅して寝れやしない。明け方頃、ようやく雨も一段翌ｵとりあえず寝直し。しかしすぐに強烈な日差しで目を覚ます。外へ出てみると雨雲は何処かへ消え汲闍�篁�C垢辰�り夏模様。松の葉の間から夏の日差しが差し込む。これぞ日本の夏ってかんじ�ﾀ
。ぼちぼち朝飯を食って、今日も勢い良く出発。今日は天下の難所、天剣親不知を越えるのだ。右閧ﾉ立山連峰をみながら８号を北へ。
富R県と新潟県の境となるこの先一帯は日本の屋根と呼ばれるアルプスの山々が一気に日本海に翌ｿ込む。特に親不知と呼ばれるあたりは約数キロにわたって断崖絶壁が続き、昔から難所として知られ、人々の往来を阻んできた。
絶壁がすぐ横まで近付いてくるとやがてトンネルが連続する区間となる。トンネルというよりは乱ﾎ防~の覆道といった感じで、中もせまい。しかもここから８号は日本海ルート唯一の一般道道路となり、特に長距離大型ﾔが集中する。へたくそに引っかけられてはたまらないということで、ここはもう抜かれないように車線のど真ん中を時速三十キロで堂々と行くことにする。背後には大型トラックの長蛇の列。予想通り背後にピッタリと付いて、ブーブー煽ってくる。それでも無視してクルージング、覆道を抜けたらやり過ごす。それを延々と繰り返し、ようやく親不知の手前にたどり着く。
現在、国道八号はこの親不知区間をその名も「天険トンネル」で一気に山側に迂回している。看板には「全長１０００メートル」しかも中は狭い。ヒエ、これは死ぬ。ふと道傍を見ると、今や歩行ﾒ＆ｩ転ﾔ専用道となった旧道が延びていっているのを発見！！もしＫ@に何か言われたら即「てめえあのちっちゃいポリ単でここ突入してみろや！！」と逆ぎレを決め込んで、突入を決行。さすがは原付、難なくバリケードを突破。旧道は本当に断崖絶壁をへばりつくように行く。明治初期に建設され、天険トンネルが出来るまでは現役バリバリ国道８号として使用されていたそうだ。海は足もと遥か下。明治時代以前はこの下の波打ち際を命懸けで波の引いたのを見計らって全速力で駆け抜けたそうだ。もちろん現在でも波が大型ﾔに変わっただけで、原付にとっては今も命懸けの難所中の難所であることには変わりなかったが。今では道の両脇を鬱蒼とした木々が覆い茂り。海側の路肩は崩れかけている。もうこの道は自然に戻ろうとしているのだ…。
さて親不知を過ぎても崖沿いの覆道地獄は続く。もう昼過ぎ、腹も減った。しかし店がない。そうだ！釣りだ。適当な河口にバイクをとめ、早速第一投。いきなりヒット！！上がってきたのは十五センチくらいのヒラメ。これは、「大きくなれよ」と丸大ハンバーグリリース（詳細は不明）。
そして今度はルアーを岸ギリギリにトレース。「ガツンっ」これはでかい！！やっと上がってきたのはなんと寿司ネタでおなじみの高級魚、しかも４０センチくらいのマゴチ。早速シメて、骨を抜き、豪快にぶつ切りにしてさっと湯に通して食う。これがまた旨い。コリコリ浮ｲたえが最高。ｩ然に感謝。
腹も膨れて気合十分に、さらに北を目指す。やっと覆道狭路区間を抜けて上越、そして柏崎へ。
ここで国道沿いの柏崎潮風温泉「ソルト・スパ」へ。入泉料９４０円と破格だが、なかなか楽しめる豪華設備。何でもその名の通り「塩湯」がウリで、コレがなかなか良い。
さて柏崎からは新潟までは内陸を走る８号を離れ、３５２号でさらに海岸線をトレースしてゆく。やがて海沿いの何もないところに突然デッカイ煙突が現れる。あの柏崎刈羽原発だ。しかし周囲はぶ厚く植林されていて、内部を窺い知ることは、まったく出来ない。ま
るで軍本設のよう。こんなふうでは、なかなか国民の理解も得れまい。そして日も日本海に没し、風呂上りの体に海からの涼しい風が心地よい時間帯となる。今日は適当なキャンプ場がないので、出雲崎町の道の駅「天領の里出雲崎」で寝ることに。すぐに晩飯に取り掛かり、やがて周囲もすっかり真っ暗。ふと見ると、海岸沿いのかなり向こうの町で小さく花火が上がる。どうやら花火大会みたいだ。もちろん都会で見慣れた華やかなもんのではなく、もったいぶったような散発。これはこれでヨキカナ。今日はトイレの水道を拝ﾘし、たまりにたまったインナー類を一気に洗濯。そして今日も眠りにつく。