8月25日 松島町〜福島県楢葉町

目を覚ますと、今日もいい天気。二人はもう起きていて、朝食の湯気が立ち上る。俺も早速飯を炊く。三人でおかずを分け合っての賑やかな朝食を終え、管理人に挨拶し、そして出発となる。福岡さんは北へ勝間さんと僕は同じく本州を南下だ。「またどっかで会うやろ」と勝間さんは冗談を言いながら先へ急ぐ。

 ほどなくコレダは東北一の都市、仙台市に入る。杜の都の異名を取る仙台、なるほど、市内には見事なケヤキ並木が続く。どれも立派なケヤキの木で四車線道路をすっぽり埋め尽くし空も見えないほど。そして市内の渋滞をすり抜け、急な坂道を上り、青葉山へ。

 ふと見ると一台の怪しい雰囲気のバイクが…またもや勝間さんだ!!青葉山は仙台市内を一望する、小高い山。そして何と言っても有名なのはあの「伊達正宗像」があるのだ。勝間さんもそれを狙ってたらしく、とりあえず一緒に回ることに。今もなお青葉山城の上に立つ伊達正宗。馬に跨り、甲冑を身に着けなにやら厳しい表情で仙台の街を今も見守る。記念写真を撮ってもらうのも、彼女募集中(!?)の勝間さんはキョロキョロしてカワイイ娘を捜してシャッターを頼む。そして「関西人やったらあのポーズやろ」と例の関西人ポーズを僕にも強要。向こうはというとメッチャ引いてた…。

 そのあと二人で嵐のように土産物屋の試食を食い漁り、昼飯代わりとしたところで出発。もう昼過ぎになっていたので少し先を急ぐことに。市内までは勝間さんと並走し(この間も勝間さん、信号待ちのネエチャン困らせてた…だから「マッタク関西人は…」って言われるんだ〜!!)やがて前に見送り、また独り旅再開。

 仙台からは国道四号を離れ、海沿いを走る国道六号を東京方面へ。このあたりは名所といった名所はほとんどない上、流れもスムーズ、ひたすら南を目指す。ほどなく福島県に入り、相馬、浪江といったコッチではあまりなじみの薄い街を抜ける。やがて日は傾き、急にあたり一面霧が立ち込め、気温もグンと下がり出し、肌寒くなる。まいったな、このあたりは寝れそうなところ何にもないし、大きい町のいわきまではまだ距離はあるし…と途方にくれているとMAILを受信。あの勝間さんからで「寝床確保したよ」とのこと。さすが行動力ある!早速聞いてみると、ここから目と鼻の先の「道の駅ならは」というとこで、もう許可まで取り付けたらしい。程なく僕も到着。

 また今日もこの男と一緒、スゴイ縁だ。それにしてもなんで原付で追いつけるのか?何でそんなにペースおそいのかと尋ねると、「コンビ二毎に店員の女の子に声をかけてるんよ。だから遅いねん。田舎はコンビニくらいしかバイトないからイイ娘おるんよ」恐るべし。さてこの道の駅、今年七月にオープンしたてでその上温泉付き。早速温泉につかり、大間でイイ目を見たということで、今回も人目につくところに陣取るものの、今回は差し入れ収穫なし。残念無念。

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Y.K