雪音と一緒

『雪音と一緒』



ガラガラ
脱衣所のドアをスライドさせて中に入る。

「雪、服を脱がすぞ?」

「うん」

俺は服に手をかける。

「手をあげて」

「こう?」

「そうだ」

こうして雪の服を脱がす。
次々脱がしていくと、可愛らしい下着が現れた。

「これはまた…」

「…? どうしたの?」

「可愛い下着だな」

「そ、そう? 真奈ちゃんが選んでくれたんだよ」

あいつがねぇ・・・

「素晴らしいくらい雪にぴったりだ」

「え、えへへっ、そうかな?」

「ああ、脱がすのが勿体ないくらい」

そう言って俺は雪の胸を優しく掴む。

「こ、浩ちゃん……ダメだよ」

「ダメか?」

「うん、ダメ」

「じゃぁ、仕方がない」

俺は雪から手を離して下着を脱がす。

「さて、入るぞ?」

「うん」

自分も服を全部脱いで中に入る。

ガチャッ

「雪はここだ」

俺は雪を誘導してタイルの上に座らせる。

「っと」

そして俺は雪の後方にイスを置いてそこに座る。

「まずは体を洗おうな」

「そうだね」

シャワーの栓をひねってお湯をだす。

シャァァァァー
雪の体と自分の体にかける。

キュッキュッ
栓をしめて、タオルに石鹸を擦り泡立てる。

「背中は俺が洗ってやるからな」

「ありがとう」

ごしごし
俺は小さな背中を優しく洗う。

「気持ちいいね」

「そうか?」

「うん。自分でするのと違うよ」

「そうかもな」

こうして人の温もりを感じることがいいんだろう。
俺も雪が側にいてくれて本当によかった。
雪がいなかったら俺はどうなっていたんだろうな?

「浩ちゃん」

「うん?」

「後は自分でやるよ?」

「わかった」

俺は雪にタオルを渡す。

「んしょ……んしょ……」

雪は可愛いかけ声を出しながら体を洗う。

「よし、頭を洗ってやろう」

「いいの?」

「ああ、その方が効率がいいからな」

俺はシャワーをひねってお湯を出し、雪の頭にかける。

「きゃぁぁ〜」

「ちゃんと目を閉じているんだぞ?」

「うん」

軽く雪の頭を濡らすと、シャンプーをかける。

「お客さん、かゆいところはありませんか?」

俺は雪の頭をシャカシャカしながら言う。

「んんん……ありませ〜ん」

「そうですか、それは残念です」

「あはは」

たわいのない会話。
雪とこういう時間を過ごすのもいいな。

シャァァァー
最後に泡を綺麗に流す。

「はい、綺麗になりました」

「うん、綺麗になっちゃいました」

「ははは」

さて、俺も自分の体を洗うか。

「雪、タオルをかして」

「私が背中を流してあげるよ」

「そうか? じゃぁ、頼むよ」

俺は雪にわかりやすいように背を向ける。

「洗うね?」

雪は手探りで俺の背中を見つけると、タオルでごしごしと擦る。

「なんだか……幸せだな」

「うん?」

「雪とこうして過ごせるのがとても嬉しい」

「…浩ちゃん」

ごしごし
雪が俺の背中を優しくゆっくりと洗う。

「浩ちゃんの背中……広いね」

雪はぺたぺたと俺の背中に手を当てながら言う。

「雪は小さいな」

「大きな方がいい?」

「それは嫌だ。背中が広い女なんて見たくない」

「あはは、それもそうだね」

ぴと
俺の背中に柔らかい感触ができる。

「…雪?」

「浩ちゃん…」

そう言って雪は後ろから手をまわして、俺をギュッと抱きしめる。

「な、なにをやってるんだよ?」

「男の人ってこうして洗ってもらうと気持ちいいんでしょ?」

雪は俺に擦りつけるように体を動かす。

「ちょ、おいっ」

「んん……あん……どう?」

「どうって……いいにきまっているだろう?」

「ん……よかった」

雪は容赦なく体を擦りつけてくる。

「……ん……あ…」

雪が動くたびに小さな膨らみが俺の背中に当たる。
そしてその中心にある突起がスリスリと撫でていく。

「んふ……んん…」

「雪、感じてるの?」

「あふ……わかんない」

背中越しでもわかるくらい雪の突起はピンと立っていた。

「浩ちゃん…」

雪の手が俺の胸をつたって下に下りてくる。

「お、おい…」

キュッ
大きくなった俺のモノが柔らかい感触に包まれる。

「大きくなってるね」

「ああ、雪のせいだぞ?」

「嬉しい、私でこんなにしてくれるなんて…」

そう言って雪は優しくモノを擦る。

「ゆ、ゆき……やめ…」

「ここも綺麗にしてあげる」

雪はゆっくりとモノを擦りながら、自分の体を擦りつけてくる。

「ああ……ゆき……」

「浩ちゃん……たくさん感じて…」

雪はモノを擦りながら、先端を人差し指でくりくり弄ってくる。

「ちょ……だ…ダメだよ」

「んん……浩ちゃんの………熱いよ」

「くぁ……ゆき…」

くぅぅ、出そうだ。

「ゆき……やめてくれ……もう」

「我慢しなくていいよ」

「お、お前…なにを言って……」

雪は俺のモノを擦るスピードをあげる。

「くぁっ…」

「……浩ちゃん」

俺の耳元で雪が優しく囁く。

「大好き」

「――くっ!」

雪の囁きに俺の理性が我慢の限界を超えた。

びゅくっびゅくっびゅくっ
俺のモノから飛び出した白濁液がタイルに落ちる。

「くぅぅ………はぁ……はぁ……」

「浩ちゃん?」

「ふぅ……うん?」

「いっちゃった?」

「あ、ああ」

俺は呼吸を整えながら返事をする。
雪の手はまだゆっくりとモノを擦っている。

「気持ちよかった?」

「くぅ……とってもな」

「あはは、よかった」

雪はモノの先端に指を擦りつける。
するとまだ少し出ていた液が細い指に絡みつく。

「ゆき、なにを…」

俺の制止も聞かず、雪は自分の指を口に含む。

「んん……ちゅむ……」

その光景はとても卑猥で幻想的だ。
雪が俺の液を舐めている。
初めてじゃないのにとても新鮮に見えた。

「んむ……ん……浩ちゃんの味だ」

「…ったく」

「それと石鹸の味がする…」

「あたりまえだ」

俺はそんな雪に愛しさを感じながらも、素っ気ないことを言う。

「お前ってヤツはいつもいつも…」

そう言って俺は雪の体にシャワーをかける。
そして続けて自分の体にもかけた。

「あはは、浩ちゃんが大好きだから」

屈託のない笑顔。
雪の笑顔はとても輝いている。

「そ、そんなこと言ってないで湯船につかるぞ」

「うんっ」

俺はまず自分が入り、続いて雪を入れる。

「よっと」

「きゃんっ」

俺を背に雪を座らせて、後ろから抱きしめる。

「こうするのが夢だったんだ」

「夢?」

「雪とこうして湯船につかるのが…」

それだけじゃない。
雪と過ごすこと――雪といること。
それら全てが俺の夢だったんだ。

「雪は小さいな」

「浩ちゃんが大きいだけだよ」

小さな雪の体を抱く手に力を込める。

「小さくて可愛い」

「うん、浩ちゃんにだけだよ」

「ははは、そうか」

雪は俺が喜ぶことを言ってくれる。
いつも俺の心を温かくしてくれる。
この湯船のように雪は温かい。

「――雪」

「うん?……んむ」

俺は雪を自分の方に振り向かせると、その唇にキスをする。

「………」

「んん……んっ……」

そして唇を離す。
短いキス。
今はそれだけで十分だ。

「愛してる」

「うん、私もだよ」

温かい時間が流れる。
ゆっくりと俺達を包むように。




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