夢
《 ピピピピピピピピ… 》
「……ん」
なんの音だ…?
《 ピピピピピピピピ… 》
「………」
ピ○チュー??
《 ピピピピピピピピ… 》
「………」
○ーズ星人?
ありゃ〜『チチチチ』か…
《 ピピピピピピピピ… 》
「………」
うるさいなぁ〜
《 ズドンッ!!! 》
「ケホケホッ…、な、なんだ?」
目覚まし時計か…
まさか爆発するとは…
「……ん?」
あれ?
ネコがいる。
「えっと……ミミ?」
「にゃ〜〜ん☆」
《 トテトテトテ 》
俺が名前を呼ぶと、ネコは俺の方に近寄ってくる。
「ほらっ」
「にゃんっ?」
俺はミミを自分のひざの上にのせた。
「今日なぁ、お前が人間の姿になった夢を見たんだぞ」
「にゃ〜ん?」
はは、ネコに喋ってもわかるはずもないのにな。
まぁ、いっか。
「人間の姿になったミミは可愛かったぞぉ〜」
「にゃんっ☆」
おろ?
俺が誉めたことを言うと鳴き声が変わったぞ?
まさか、俺の言葉を理解しているとか……
「ほんと、お前が夢みたいに人の姿をしたらなぁ…」
「………」
「まっ、あれは夢の話だからな」
『叶うよ…』
「…え?」
今、どこからか声が…?
『ご主人様が願えば…』
「…ミミ?」
マジか?
ミミから声が聞こえる。
『きっと……夢は叶うよ…』
「………」
『きっと……』
おわり
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