第5話『それぞれの想い』
第5話
『それぞれの想い』
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「百合音ちゃん、入るね」
ひとつ声をかけて彩乃は百合音の病室のドアを開けた。
「彩乃さん」
「お薬の時間ですよ」
「うぅ、苦いのはやだよ〜」
本気で嫌そうな顔をする百合音を見て彩乃はくすくすと微笑んだ。
長い入院生活の中で百合音の唯一の友達は看護婦の彩乃だけだった。別に他の看護婦と仲が悪いわけではないのだが、百合音自身が懐かなかった。彩乃の年齢のわりには子供っぽいところが百合音には好感がもてたらしい、いつの間にか仲良しになり一緒に病院内を歩いているところを姉妹と間違えられることもしばしば。
「どうしたの?」
「…え?」
「元気がないね?」
「そ、そうかな?」
百合音の言葉に彩乃はドキッとした。昨日のことを指摘されているようで動揺を隠せない様子。
「あ、あのね」
彩乃は自分よりずっと年下の百合音に相談することにした。そんな発想が浮かぶところが彼女のチャームポイントと言えるかもしれない。百合音もそういう彩乃に惹かれたのだろう。
「祐樹さんに思い切って告白したの」
「お兄ちゃんに?」
薬を飲み終えた百合音はキョトンとした瞳で見つめる。
「でもね、ダメだったの」
「どうして?」
「理由はわかんない。ただダメだって…」
彩乃はなにかを堪えるような顔を百合音に向けた。その悲しそうな笑顔に百合音はなにを言っていいのかわからず、無言で見つめ返すだけだった。
「祐樹さんの方が年下なのに、私よりずっとしっかりしていて頼もしかった」
「………」
「初めて会ったときもそうだった。私がうっかり器具を廊下にバラまいちゃったとき、祐樹さんは無言で拾ってくれた。でね、拾ってくれたお礼を言ったら『看護婦さんも大変ですね』って笑いかけてくれたの。そのときの笑顔に一目惚れしちゃったのかな」
「彩乃さん…」
「私ってドジだから他の人は愛想尽かして手伝ってくれる人なんていなかったの。祐樹さんも何回もそんな姿を見たら呆れるだろうなって思ってた。でも、何回ドジをしたときに出会っても『大丈夫ですか?』って優しく言ってくれたのが嬉しかった」
彩乃の目から一粒の涙が頬を流れる。それに気づいたのか百合音に見られないように立ち上がり、窓の方に歩み寄っていった。窓に手をふれると思い立ったようにガラガラと窓を開ける。心地よい風が室内に流れ込んでいった。
「あーあ、私の恋も終わりかな〜」
百合音の心が痛んだ。自分の兄のことだけに他人事とは思えなかった。
「私のせいだね」
不意に百合音が呟いた。その言葉に彩乃が振り返る。
「私がいるからお兄ちゃんは――」
「百合音ちゃんっ」
彩乃は百合音に近づくとその両肩に手を置いた。
「よく聞いて、百合音ちゃん」
「………」
「私は祐樹さんが好き。でもね、妹思いの祐樹さんが一番大好きなの。こんな仕事をしているから見たくない現実まで見てしまうことがあるの。だけど祐樹さんはそんな嫌な思いを断ち切ってくれた。私がこの仕事をしていてよかったと思わせてくれたの」
「彩乃さん…」
「妹思いじゃない祐樹さんを見たら私は嫌いになっていたと思う。ううん、この仕事を辞めていたかもしれない。それくらい大きなことだったの」
そう言って嬉しそうに微笑む彩乃に百合音も微笑み返す。
百合音ちゃんって本当に可愛らしい。私が祐樹さんと一緒になれたらお姉ちゃんになれるのになぁ。
彩乃の心は広瀬兄妹のことでいっぱいになっていった。それ故にどうしても祐樹のことが諦めきれなかった。ドジでのんびり屋の彩乃にとっては一大決心に近いことである。
「やっぱり諦められないよ」
「…うん」
「もう一度告白してみる。どうしても振り向いてほしいから」
「がんばってね」
百合音の言葉に彩乃は大きく頷いた。
日も暮れかけてきた頃。
美奈子は高校の帰りであろう、制服姿で嬉しそうに買い物袋を手に下宿に帰ってきた。
「ただいまー」
元気いっぱいに玄関を開ける。そんな娘に恭子は明るく答える。
「おかえりっ!今日は元気だね」
「えへへっ、そうかな?」
浮かれ気味の美奈子。恭子は理由を知っているのだが、あえてそのことは言わなかった。かわりに本人の口から聞こうと探りを入れる。
「なにかいいことでもあったの?」
「え、えっとね……ゆ、祐樹さんがね…」
そこまで言って美奈子は手で顔を覆った。そこで恭子が一言。
「抱いてくれたの?」
その言葉に美奈子の顔が真っ赤に染まった。他人が見たら熱でもあるかと思ってしまうほど上気している。恭子は調子に乗って続ける。
「――で、どうだったの?」
「な、なにが?」
「祐樹くんに処女を捧げた感想」
「……痛かった」
小さな声で答える美奈子に恭子はクスクスと笑う。
「それだけ?」
「や、優しかった。思ってた通りの人だった」
「よかったね」
恭子は複雑な思いで呟いた。美奈子の気持ちも知っていて、祐樹の気持ちもよく知っているだけに恭子の心は複雑だった。美奈子の恋を応援したい反面、祐樹の幸せも望む恭子。このふたつは重なることはないのだろうかと考えを巡らしたりもした。だが、その答えは本人たちにしか出せないことを知っている。恭子は自分にできることをするだけと決め込んだ。
「美奈子は祐樹くんのことが好き?」
「あ、あたりまえよ」
「そう、わかったわ」
恭子は夕飯の用意を途中で止め、イスを引いてテーブルに座った。そして美奈子にも座るように指示する。美奈子は不思議に思いながら向かいの席に座った。
「あなたは祐樹くんの過去を知ってる?」
「過去?祐樹さんはなんにも話してくれないから…」
「でしょうね。彼は誰にも話したがらないのよ」
「どうして?」
「私もね、本人から聞いた訳じゃないの。祐樹くんの親戚が私の知り合いだったから偶然聞いたのよ」
「ふーん」
「美奈子、これから話すことはとっても大事なことなの。そして辛いこと。あなたが本当に祐樹くんを愛しているなら話してあげる」
恭子の言葉に美奈子は黙ってしまった。しばらくの沈黙。
そして美奈子は覚悟を決めた顔で頷いた。
「祐樹くんは幼い頃に両親を亡くしたの。そして妹とふたりっきりになってしまった」
「え?妹さんがいたの?」
「ええ、今も生きてるわ。ただ体が弱くて病院にいるのよ。祐樹くんは妹の入院費用と学費を稼ぐために自分の時間を削ってバイトをしているの。知ってた?」
美奈子は驚いたような顔で首を振った。
「だから……理由も言わずに日曜日でかけていたんだ」
「知られたくなかったのね。祐樹くんらしいわ、だから祐樹くんは自分のことより妹のことをなにより優先しているの。美奈子の気持ちにも応えられなかった理由がわかった?」
「うん。――て、美奈子の気持ちにもってどういうこと?」
恭子の言葉が複数形になっていることに美奈子は気づいた。そしてすかさず問う。
「祐樹くんに想いを寄せるのは他にもいるってこと。このことは本人から聞いたの。そのことで彼はすごく悩んでいた、自分はそんな資格はないのになんでって。私は祐樹くんの優しさが人を惹いてしまう原因だと思う。美奈子もそうでしょう?」
「うん。はじめは無口で怖かったけど、私がお母さんとケンカして家を飛び出したこと覚えてる?あのとき公園のベンチで泣いていたの。その時初めて祐樹さんが声をかけてきた。理由を話すと『本気で怒ってくれるのは恭子さんが君を愛しているからだよ』って言ってくれたの」
美奈子の話を聞いて恭子はなにか頭に引っかかった。前に祐樹から聞いた話と重なる部分があった。
「それを聞いてわかったわ。祐樹くんは自分にされたことを美奈子にしたんだわ」
「どういうこと?」
「祐樹くんは両親を亡くしたとき、自分たち兄妹を励ましてくれる人がいたって言ってた。どうやらその人と再会したらしいのよ」
今度は美奈子がなにか頭に引っかかった。再会した人――まさか!
「私、その人知ってる」
「え?」
「昨日、祐樹さんの部屋のベッドに寝てた人だと思う」
「………」
恭子は美奈子の言葉に声を失った。なんという事だろう、こんな不幸が重なってもいいのか。
恭子の心に不安と絶望が渦巻いていく。
「祐樹さんは初恋の人だって言ってた」
「残念だけど、彼は今でもその人が好きなのよ。本人は気づいていないみたいだけどね」
「え?だってその場で私を抱いてくれたのに…」
「祐樹くんだって男なのよ?年頃のあなたに迫られたら手のひとつぐらい出してしまうわよ。それに――」
「それに?」
「あなたが妹に似ているからよ」
その言葉に美奈子は愕然とした。なんてことはない、自分を愛してくれていたのではなく妹に似ていたから私を愛してくれたのだ。その事実に気づいた美奈子は口をパクパクするだけで声が出なかった。
「これが真実よ。それでもあなたは祐樹くんを好きでいられる?」
「わ、私は…」
なんとか力をふり絞るもこれ以上は美奈子の口から言葉は出なかった。ただ泣き崩れ、なんとか出た言葉は哀れな呟きだった。
「なにも知らなかった。祐樹さんが好きで好きでそれでけなのに、私は祐樹さんの重荷になってるなんて気づかなくて――抱かれて喜んで」
恭子は席を立つと娘の隣に行って優しく背中を撫でる。すると美奈子は弾かれたように恭子に抱きついた。
「私、もう祐樹さんに会えない――会えないよぉ」
「大丈夫。祐樹くんは優しいから会ってくれる」
「でも、でも…」
「祐樹くんが好きなら会いなさい。会って自分で確かめてくるの」
「お母さん…」
「想いを精一杯ぶつけてらっしゃい」
恭子の言葉に美奈子は何度も頷いた。
「なによっ!ダーリンなんてっ」
小夜子は不満たらたらの顔でぼやいた。それを含み笑いで流すメイド。
ここは鷺宮財閥の豪邸で、小夜子がいるのは自分の寝室。ディナーを終えた小夜子は前日の事を思い出すと怒りが収まらなかった。ベッドに腰をかけて地団駄を踏んでいる姿を側のメイドがほくそ笑みながらお茶を入れる。小夜子はそれを受け取ると上品さも風格も投げ捨てて飲み干した。
「小夜子様、いかなるときでも上品さを忘れてはいけません。それでは祐樹様も呆れてしまいますわよ?」
「呆れるのは私の方よっ!」
小夜子も負けじと言い返した。だがメイドはそれでもほくそ笑むのだった。
「確かに祐樹様も男ですからね」
「だからって、側に私が寝ているのに他の女に手を出すなんて――むきぃー!」
叫んでも収まらない感情を今度はベッドの上にある枕にぶつける。小夜子は豪快に掴むとブンブンと振り回していたが、いつの間にか手からすっぽりと抜けてしまった。
「――あ」
「………」
枕はメイドの顔に当たって絨毯の上に落ちた。その光景を小夜子はスローモーションで見た。
「ごめん、琴美」
琴美と呼ばれたメイドは顔色ひとつも変えず、枕を拾うと静かにベッドの上に置いた。そしてそのまま小夜子の隣に腰をおろす。
「感情に流されてはいけません」
「はい。琴美には勝てないわ〜」
”白石 琴美”は鷺宮家に仕えて10年以上も経つベテランで27歳である。小夜子が10歳にもならないときから世話をしており、専属の世話係でもあり姉同然でもあった。そんな彼女に小夜子はなんでも相談してきた。今回の祐樹のこともすぐに報告したのである。
「ダーリンはずっと私のことが好きだと思っていたのに…」
「ご本人から聞いたのですか?」
琴美の言葉に小夜子は首を振った。
「なら、ご自分でお確かめになればよろしいじゃございませんか」
「だ、だって」
小夜子は枕を掴むと胸に抱きしめながらモジモジし始めた。
「小夜子様も女の子ですね」
「…どういう意味よ?」
「あんな現場を見てしまったくらいで好きな男の子に会えないなんて――ふふっ」
「わ、笑い事じゃないんだからねー!」
「そうでしたね、ふふふっ」
琴美は小夜子の言葉を気にしたことなく口に手を当てて微笑む。その仕草を見た小夜子は自分がムキになっているのがバカバカしく思い、少し冷静さを取り戻した。
「ねぇ、琴美」
「なんでしょう?」
「男の人って女なら誰でもいいのかしら?」
「人によりますけど、祐樹様はそういう方ではないとお見受けします」
「だったらなんで――」
そこまで言いかけて小夜子は思いだした。僅かだが2人の情事を覗いたときに顔を見たことを。
「…似てた」
「はい?」
「相手の女よ。百合音ちゃんに似てたわ」
「祐樹様が一番愛するお方は妹の百合音様ですね。その方に似ていたとなれば惹かれるのも当然かもしれませんわね。ただ、それが本当の愛と言えるかどうかは別ですが」
琴美の言葉に小夜子は小さく頷いた。
「よしっ!こうなったらダーリンを私の美貌で悩殺してさしあげますわ」
「美貌で悩殺……ですか?」
小夜子はムッとした顔で琴美をにらんだ。その言葉には明らかに疑問が含まれていたからである。
「おかしいかしら?」
「いえ、悩殺するには身長と胸囲が少々足りないかと…」
ベッドから立ち上がると小夜子は自分の体を見下ろした。確かに胸が出ていない、それに身長も普通どころかチビと言われても仕方ないくらいだった。それに比べて琴美は長身でモデルのような体型、胸もそこそこあると否のつけようがないほどの美貌である。小夜子は恨めしそうに琴美の体を睨んだ。
「琴美!」
「はい?」
「私の体と交感しなさい」
なんとも無茶な要求である。だが小夜子には自分の体のコンプレックスがあるかぎり最後の踏ん切りがつかないのである。それは今に始まったことではない。
「それは難しいですね」
「難しくても簡単でもいいから交換しなさいっ!」
「小夜子様は自分の体に自信がないのですか?」
「――あるわけないじゃない」
さっきまでの威勢は消え、再びベッドに座り込むと今度は落ち込んでしまった。
「ダーリンだって、琴美みたいな人を好むに決まってるわ」
「それはどうでしょうか?好みは人それぞれですよ」
「そんなのきれい事よ。男はみーんな美人で巨乳が好きなんだわ」
琴美は小さなため息をついた。
なにかいい言葉はないかしら―――そうだわ!
「小夜子様」
「なによ?」
「小夜子様はもし祐樹様が包茎だったらお嫌いになるのですか?」
「な、なに言ってるのよ。いやらしい」
「世間一般では女性は包茎を嫌うと言われ、男性は気にしておられますよ」
「そ、そうなの?」
「はい」
琴美の言葉に小夜子は少し考えた。そして、
「ホーケイってなに?」
「………」
小夜子の言葉に今度は琴美が考え込んだ。そしてメモ用の紙を取り出すとペンで絵を描いて説明した。
「こういうことです」
「………」
「包茎の人は早漏で不潔だと言われてます」
「ソーロー?」
「早いと言うことです」
「なにが?」
「ナニです」
微妙に2人の会話が重なっていない瞬間であった。冷静沈着な琴美もさすがにここまで説明していたら顔が火照ってきたのである。いくらお嬢様の為とはいえメイドは大変だ。
「それって結局、劣等感であることには違いないの?」
「はい。そのとおりです」
「そう、だったらダーリンがホーケイでもなんでも気にしないわ!私の愛はそんなヤワじゃないんですもの」
「そうですか。小夜子様がそうであるように祐樹様もそうなのかもしれませんよ?」
「でも、ダーリンがそうであっても私に振り向いてくれることにはならないわ」
気弱に答える小夜子に琴美は少し悪戯心が芽生えた。
「わかりました。小夜子様がそうおっしゃるのなら祐樹様は私がもらいます」
「だ、だめよっ!それはだめ」
「恋愛は自由ですし、祐樹様って私の好みピッタリなんです」
琴美の言葉に小夜子の顔が見る見る青くなっていった。
「ダーリンは私のものなんだからっ」
「じゃぁ、こうしましょう。祐樹様が私か小夜子様かどちらに振り向くか勝負しましょう」
「しょ、勝負?」
「はい。それで負けたら私は身を引きます」
「わ、私――琴美に勝てないよ」
「勝負をする前から諦めるんですか?いつもの小夜子様らしくありませんよ」
さすがの小夜子もこの言葉には頭にきた。今まで弱気だったのが嘘のように言い返す。
「この鷺宮小夜子を本気にさせたこと、後悔させてあげるわ――琴美っ!」
「………」
「私は絶対勝つ!そして琴美はずっと私のメイドになるのよっ」
「ふふっ、冗談ですよ」
ムキになった小夜子を見て琴美は笑いを我慢せずにはいられなかった。ひとり笑う琴美の姿に小夜子は間の抜けたような顔を向ける。
「私はいつでも小夜子様の味方です」
「琴美……あなた…」
「祐樹様のこと諦めないでください。私も応援しますから」
「あ、ありがとう」
照れくさそうに礼を言う小夜子が琴美には実の妹と重なって見えた。幼くして亡くなった妹の面倒を見きれなかった分だけ小夜子に尽くそうと決めた琴美。本当の姉のように慕ってくれる小夜子が琴美にとって妹なのは言うまでもない。
「祐樹様の前でその照れくさそうな表情を見せてさし上げればイチコロですわよ」
「そ、そうかな?」
「はいっ」
嬉しそうに琴美は頷くと小夜子の唇にそっとキスをした。
「ふふっ、あまりに可愛いのでキスをしてしまいました」
「ちょ、どうしてくれるのよー!」
「あら?私のキスは嫌でしたか?」
「ファーストキスはダーリンにあげるって決めていたのにー!!」
「そんなことは私が認めません」
「どうして?」
「私の可愛い小夜子様の唇は私のものです」
「いつから琴美のものになったのよー!?」
「ずっと前からですよ」
琴美は小夜子の両肩を掴むとそのまま後ろに押し倒した。小夜子の小柄な体がベッドのクッションによって軽やかに跳ねる。突然の出来事に小夜子は呆然と琴美を見つめるだけだった。
「こ、琴美?」
「………」
無言で顔を近づける琴美。今の状況を理解した小夜子は力いっぱい琴美を押し返した。
「わ、私はそっちの人間じゃないってばっ」
「嫌がる小夜子様も可愛らしいですわよ」
「や、やめなさいよ…」
「嫌よ嫌よも好きのうちと言うではありませんか〜」
「へりくつ〜!!」
その後、ふたりがそっちの道に踏み込んだかは定かではない。
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