■曼陀羅(マンダラ)
曼陀羅(マンダラ)にはきわめて深奥な哲学が内在し、ごく大まかに言うと胎蔵界マンダラは生成の世界。金剛界マンダラは理論の世界の構成を表現するものであり、原因と結果あるいはすべてをつつみこむ慈悲
〔胎蔵界〕と、壊れることのない知恵〔金剛界〕を表します。マンダラは偉大なる太陽のように宇宙全体に満ちている絶対原理をあらわしています。
■胎蔵界曼陀羅(たいぞうかいまんだら)
胎蔵界曼荼羅は、大日如来の慈悲の光が世界の隅々にまで浸透してゆくさまをあらわす曼荼羅です。「大日経」の教えに基づき描かれています。悟りの世界への道を示してもいます。
■金剛界曼陀羅(こんごうかいまんだら)
金剛界曼荼羅は、大日如来を教主とする九種の曼荼羅が一つに集められた曼荼羅です。「金剛頂経」に説かれる仏の智慧をあらわしています。内観・凝集の極みに、金剛身をなし、即身成仏をなします。大日如来を中心とする金剛界のブッダの覚りを図像化したものです。
■種字
種子とは、一字で諸尊像を表現する梵字です。 種子の内には、諸尊の尊い教えが込められているといいます。
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