阪神高速道路 第二湾岸線
 
区間
湾岸線西伸部ポートアイランド西付近〜大阪府内?
(神戸市内以外は、建設が想定されている場所が不明です)
上記以外にも分岐線のような形で神戸空港への接続も構想されていました。



出入口
不明

開通予定
無し
総工費
不明

路線概要
 かつて現在の阪神高速道路4・5号湾岸線のさらに沖合いに構想されていた阪神高速道路ですが、現在は実現へ向けた動きはありません。構想自体は昭和40年代からあるようで、近畿地区幹線道路協議会で昭和48年に行われた計画調整部会では「神戸周辺幹線道路網」の「提案された新パターン」の図で、ポートアイランド付近で湾岸線から分岐する第二湾岸線と思われる路線が記載されています。現在の湾岸線よりも沖合を通るルートで想定されている為、その湾岸線全線開通後の将来路線構想的なもので、平成に入るまでは特に進展はありませんでした。平成に入ってからも神戸や大阪では将来構想の路線として、必要性が議会で述べられたり都市構想の中に出てくることはありましたが、ルートの詳細を詰めるような動きや議会での議論は特にはありませんでした。
 しかし、ポートアイランドの2期埋立や六甲アイランド沖の新人工島など、大阪湾のかなり沖合にまで人工島を建設していた神戸市では、その人口島に第二湾岸線の建設位置を想定していたようで、平成14年の「神戸の都市計画(神戸市都市計画局)」によると、現在の5号湾岸線西伸部のポートアイランド出入口から島の南端を通って海を東へ渡り、六甲アイランド南沖の新人工島の南端を進むように図示されていました。さらにポートアイランド内では南に分岐して神戸空港へ接続する構想もありました。
 大阪では特に何処を通るというような話は出ず、「現在の湾岸線よりも沖合に作る」という所から話が進展することはありませんでしたが、大阪府議会の「平成9年2月定例会商工農林常任委員会」で当時の山田知事が、『第二湾岸道路というのは、これは海の中に立脚を建ててありますので、専用水域というのがあるそうでございますが、それ以外買収にお金がかからんので、その方がかえって早くできるんじゃないか。』と答弁されており、湾岸線よりもかなり沖合いに作ることを想定していたようです。
 阪神高速が民営化された現在は将来構想の路線にも名称が上がる事は無く、そもそも実現への具体的な動きも無かった為、構想そのものが消えているものと思われます。

◆神戸エリアでの第二湾岸線の想定位置




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