※大阪地区都市高速道路調査委員会の答申の新都市高速道路網図と、「大阪の都市計画道路(昭和51年3月発行 発行編集;大阪市総合計画局)」を元に記載しています。(2014年8月26日 図を差し替えました)
※地名の一部は答申内容に記載されていたものを抜粋しており、旧地名のままで記載しています。
◆下島町(大開)〜中津浜通
第2環状線は福島区の下島町(現在の大開付近)を起点・終点にしております。(以前は「都島を起点としていると」記載しておりましたが、各資料を確認したところ正しくは「福島区の下島町」が起終点となっておりました。訂正させて頂きます)
起点である
下島町(大開)付近には、現在は2号淀川左岸線の湾岸線方面への大開出入口がありますが、第2環状線では逆方向の東行き(海老江JCT)方面への出入口として計画されていました。
「3号神戸線」と交差する付近には第2環状線の計画当時から海老江ジャンクションが計画され、神戸線にはあらかじめ第2環状線との接続に備えて、本線に分岐用のスペースが用意されており、連絡路の桁を後で建設出来るように一部橋脚は継ぎ足しが可能な構造で建設されていました。現在の「2号淀川左岸線」は第2環状線とは本線の構造が大きく異なりますが、この第二環状線用に準備されていた構造物を一部利用して海老江ジャンクションが作られています。
海老江ジャンクションからは淀川に沿って旧中津運河のあった場所を高架で東へ進みます。途中で「池田線」と交差しますが、ジャンクションは設けずJR山陽本線を越えた
大淀町南付近に出入口が設けられる計画でした。この出入口は大阪駅の北側へ延ばす構想があり、1970年の大阪市総合計画局の「梅田駅再開発計画」によると、梅田貨物駅の上に覆いかぶさるように高層ビルなどの施設を建設し、その施設へ大淀町南の出入口を直結させるというものでした。勿論、この1970年の再開発計画通りには事は進まず、現在、梅田貨物駅は廃止されて跡地は更地にはなっていますが、ニュースなどの報道によると跡地にどのような施設を造るか検討が進められいるようです。
◆中津浜通〜都島本通
淀川沿いをさらに東へ進み阪急電鉄を越えた
中津浜通付近には、豊中市内で「11号池田線」と接続する「阪神山手線」とのジャンクションと出入口が設けられる予定でした。さらに東では新御堂筋の新大阪方面と接続する
豊里西通に出入口が設けられる予定でした。なお、現在計画中の阪神高速道路2号淀川左岸線も同じ場所に出入口を設けて新御堂筋と直結する予定です。
阪急電鉄千里線を越えた
長柄西通付近に「高槻線」とのジャンクションを設ける計画でした。このジャンクションを過ぎたたりで大川沿いに南東へ進み、途中で守口線と交差しますが、ジャンクションは設けずに南東へ進み都島本通に至ります。
◆都島本通〜都島中通(第2京阪線ジャンクション)
都島本通から南東に進み、すぐ近くの
都島中通には同じく昭和45年に答申された「第2系京阪線」とのジャンクションが設けられる計画でした。
その後、京橋駅の東付近を通り、第二寝屋川を渡るあたりで、現在の大阪ビジネスパークの辺りへ向かう
新喜多町付近に出入口を設け、平野川沿いに南へ進みます。
◆南中浜町〜猪飼野東
途中で東大阪線と交差する地点にジャンクションが設けられ、ジャンクション北側の
南中浜町付近と南側の
猪飼野中付近付近に出入口が設けられる計画でした。東大阪線とのジャンクションは、長田方面との接続のみで、大阪市内方面への接続は計画されていませんでした。
さらに平野川沿いに南下し、長堀通を越えたあたりに第二環状線を東西にショートカット出来る「長堀線」とのジャンクションが設けられ、
猪飼野東付近に出入口が設置される予定でした。
◆桑津町〜美章園(泉北線ジャンクション)
桑津町付近に出入口を設け、
杭全町付近には「八尾線」とのジャンクションと出入口が計画されていました。
杭全町の辺りで南西へ向きを変えて
美章園付近には「泉北線」とのジャンクションを設けて西へ進みます。
◆阿倍野筋〜松通
阿倍野墓地を抜けた
阿倍野筋付近に出入口を設け、さらに南海電鉄を越えた
松通付近にも出入口が計画されていました。
◆津守町東〜木津川町JCT
少し西へ進むと「15号堺線」と交差しますがジャンクションは設けず、北西に向きを変えて南海電鉄高野線(汐見橋線)と並行して進み
津守町東付近に出入口を設け、さらに北で木津川沿いに進みますが、この川と合流する辺りには大正区の
千島町付近へと伸びる出入口を設ける計画でした。
木津川沿いを北へ進み、千日前通の木津川町(大正橋の付近と推測されます)のあたりには、「長堀線」とのジャンクションが設けられる予定でした。
◆北境川町〜下島町(大開)
西へ向きを変え、さらに旧境川を埋立て出来た道路沿いを北西に進み、
北境川町付近(現在の港区波除付近)には出入口と「大阪港線」とのジャンクションを設けられる計画でした。接続は大阪港線の湾岸線方面のみで、阿波座方面との接続は計画されていませんでした。
旧境川沿いを進み、安治川とJR環状線、JR桜島線(ゆめ咲線)を越えて六軒屋川沿いに北へ進み、阪神電鉄なんば線(昭和45年当時は西大阪線)と交差する手前の
西野下之町付近に出入口が設けられる計画でした。