確かなデッサン力に裏打ちされた20世紀の孤高の天才　ピカソ

パブロ・ピカソ Pablo Picasso（１８８１−１９７３） スペイン

地中海沿岸の町、マラガで生まれます。ピカソは思想的、造形的に２０世紀を代表する画家です。

２０歳から「青の時代」として、青を主調に貧しい人びとを描きます。

２５歳からパリに定住し、道化師、曲芸師を描く「バラ色の時代」を向かえます。その後、原始芸術の影響で、「ニグロの時代」へと変貌します。

ブラックとともに「キュビスト運動の時代」に入り、同時に「新古典時代」、「メタモルフォーズの時代」が続きます。

１９３７年、フランコ軍側のドイツ軍が、バスクの首都ゲルニカを無差別爆撃しました。それに憤り、『ゲルニカ』を描き上げました。 第二次大戦後は、フランス共産党に入党し、平和擁護の運動に協力しました。

◇作品紹介

ピカソ「腕を組んで座る軽業師」 スペインのマガラで、画家の父と暮らしたピカソは、10代で卓越した技法を身につけました。この絵は1920年代の「新古典主義時代」にサーカスの下積み芸人を多く描いたうちの一枚です。 所蔵 ブリジストン美術館 サイズ (縦 67cmx横 55cm） 号数 P10号

ピカソ「ゲルニカ」 所蔵 ソフィア王妃国立美術館 サイズ (縦 43cmx横 83cm） 号数 変形20号

ゲルニカはスペイン北部バスク地方の小さな町の名で、1937年フランコ派ドイツ空軍が猛爆し多くの市民がなくなりました。その愚挙に抗議の意思を表すため、同年のパリ万博スペイン館に描かれた大壁画が有名なこの作品です。