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 人生の辛酸を『美』に昇華した炎のアーティスト ゴッホ ヴィンセント・ヴァン・ゴッホVincent van Gogh(1853−90) オランダ
 後期印象派
  ゴッホの苦しみに満ちた人生はよく知られています。その苦しみ、あるいは醜さなどを取り上げ、情熱的で美しさをともなう絵画を描きました。  ゴッホははじめオランダのデン・ハーグで、画商の叔父のもとで事務員として働いていました。 1873年、ロンドンに移り、短い間ですが教師をしていました。そこで下宿先の娘と恋に陥ちますが、彼女にはすでに婚約者がいたのでした。 1876年、オランダへ移りもっとひどい失恋を味わうことになります。また、ベルギーで伝道師もしていました。  27歳で画家となり、以後10年間精力的に活動します。  1886年、33歳のときにパリへ移り住みます。弟のテオが画商をしていた関係で、ドガ、ピサロ、スーラ、ロートレックなどとの出会いに恵まれました。彼らから印象派の技法を学んだのでした。 パリで印象派やジャポニズム(浮世絵)を吸収し、色彩に関しては独自のアプローチを行い、1888年アルルへ向かいました。 そこから自殺するまでの2年間の作品が、最もすばらしいものでした。   ◇作品紹介 
 
 
         
          |  | ゴッホ「ひまわり」 ゴッホにとってひまわりは特別な意味を持つもので、同じ構図の絵が7点あります。そのうち1点は第2次大戦中に日本で消失。某保険会社が58億で購入した「ひまわり」もこの絵と同サイズのものです。
 
 所蔵 ロンドン・ナジョナル・ギャラリーサイズ (縦 60cmx横 51cm) 号数 F6号
 
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          |  ゴッホ「アルルのはね橋」アルルでのゴッホの主要なモチーフのひとつがこのはね橋でした。造形の美しさ、浮世絵風の明確さが彼を魅了したのでしょう。
 所蔵 クレラー・ミューラー美術館 サイズ (縦 73cmx横 85cm) 号数 15号 原画同寸大です。
 
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          |  | ゴッホ「オーヴェールの教会」オーヴェールは彼が自殺を図った地です。ゴッホの作品の細部は非常に正確に表現されていますが、全体の構成と激しい筆触は画家の心象風景を表しているようです。
  所蔵 オルセー美術館
 サイズ (縦 85cmx横 70cm) 号数 P15号
 
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          | ゴッホ「アイリス」1987年11月ニュ-ヨ-クの競売会で、欧州の美術商に72億円の史上最高値で落札されたことで一躍有名になった作品です。
 アルルでのゴ-ギャンとの共同生活に破れたゴッホは、自分の耳を切ってサン・レミの病院に入院します。 この作品は一週間後の5月に病院の庭を描いたもので、浮世絵の影響が見られます。 |  所蔵 個人蔵
 サイズ (縦 54cmx横 61cm) 号数 F8号
 
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