Adobeとの互換性の良いSTRATA 3Dを使って商品周りの展示やコーナー演出のパースを描いています。
illustratorからの読み込みやPhotoshopへのレイヤー別の書き出しなど便利なのですが参考書籍がほとんど無く手探り状態で進めなくてはなりません、STRATAでレベルの高いショップパースやインテリアパースの巨匠もいらっしゃいますが『いまさら訊けない』ことから少しづつ解説できればと思っています。
私自身も独学ですので未熟な部分はいっしょに勉強出来ればと思います。

初回は基本什器編/地面に映り込みのある床を設定して量販店などにある基本什器を置いた状態を描きます、たぶん一番よく使われ基本となります、裾幕や背面パネル・POP・商品を並べるとコーナーの完成です。


基本設定(単位設定)

単位設定.png
ファイルから新規を選んで最初に設定するのが単位です。
編集から単位設定を選ぶと左図のように表示されます、ミリメートルをチェックしグリット表示の単位は10と入力します、1ミリ単位では表示が細か過ぎて扱いづらいですから。

デフォルトの単位はインチになっています、モデルのサイズ変更などオブジェクトプロパティのトランスフォームから行います、この時の単位基準                       も全て最初の単位設定がベースになります。


オブジェクトプロパティ.png
VectorWorksやShadeなど一度も扱ったことのない私にはトランスフォーム
からすべてのサイズ変更が可能なことがSTRATAを選んだ理由のひとつです。
POPなどのillustratorデータのトムソンを読み込んで使えるのも便利です。
商品のモデリングも基本はillustratorで描き、読み込んだデータを加工して仕上げていきますがモデリングの知識がないとillustratorでの基本形状を作れません、モデリングについては別項目で解                       説致します。


基本設定(基礎ライティング)

ツール2.png
ええ?この段階でライティング?と思われるかもしれませんがラフレンダリングをするにも必要なので基礎的な設定だけ。
今回はオープンスペースでのスケッチですから壁や天井は必要ありません、それだけに設定はシンプルですし解像度250ぐらいのレンダリングでも20分までを目安にしております。
ショップや室内のレンダリングと違いSP関連のスケッチは驚くほどの修正回数が必要です時間的にも余裕がありません、短時間でこなせる能力が求められるわけですし企画書・提案書レベルで高解像度のレンダリングが必要でないと思っております。



環境3.png
展示会などのコーナーやショップでのメーカーコーナーが求められる時はそれに応じた設定とレンダリング時間が必要です、レンダリング時間の目安は2時間〜4時間ぐらいでしょうか。
ごめんなさい脱線しました、それでは基礎ライティングです。
ツールパレットのレンダリング設定よりライトシャドーからライトドーム標準をチェック、環境パレットの光源からライトドームから白を設定します。
同じく環境パレットの光源からグローバルライトを強さ50%程で影を落とすにチェックが入った状態で設定します、あくまでも基礎です状況に応じて追加や削除・数値の変更は必要です。

次回はイラストレータを使ってモデリングのベースをつくります。